Training for JOC (11/28-03/27)

世界選手権も終わり、中国でのパークワールドツアーを終え、秋のレース期もひと段落した11月末からいよいよトレーニング期が始まった。といっても、12月11日には筑波大学大会、翌週18日には全日本リレーがあるのでそこまで運動量を上げるわけにはいかない。中途半端な状態で臨んだ筑波大学大会、全日本リレーは当時の体力レベルを推し量るには十分な結果だった。
**筑波大大会6位(巡航速度104)
**全日本リレー2位(ただし、別コースのトップの112%)

■トレーニング期(1)【12月、1月】

体力的なレベルの低下(特にスピード持久力)が感じられたので、今年の冬は今までにないくらいのボリュームのあるトレーニングをすることを誓った。12月、1月はとにかくトレーニング量を増やすことを目標に置いた。全体的な強度は低くても構わないが次の5つについて注意した。

  1. 1週間に1度スピードトレーニングを入れる
  2. 1週間に1度筋トレ(サーキットトレーニング)を入れる
  3. 1週間に1度以上ロングトレーニングを入れる
  4. オリエンテーリングは入れても入れなくてもよい
  5. MTBをトレーニングに上手く活用する

○1週間の過ごし方[1/9-1/15(17hの週)]


その結果当初予定していた6週間で64時間の1.3倍の83時間のトレーニングを積むことが出来た。
期間大会予定実際
12/19-12/25東北大合宿10h13h
12/26-1/1NT合宿12h17h
1/2-1/8 5h14.5h
1/9-1/15 10h17h
1/16-1/22JC大会12h9h(回復)
1/23-1/29ユース合宿15h13h
 64h83h
毎年、鍛錬期にトレーニング量を増やすと必ずといってよいほど風邪を引いてしまい体調を崩すのだが今年はそれがなかった。理由は食事面にあると思う。栄養士の免許を持つ方に食事を見ていただきバランスのよい食事と特に蛋白質の摂取に心がけた。トレーニングは当初、3週間段階的に量を上げて1週間で回復させるという方法を予定していたが計画通りには行かなかった。回復週(1/16-1/22)にもトレッキングなどで長時間動いていたため9時間ほどトレーニングが出来た。回復週は大会に合わせるのが一番いいと感じる。

■トレーニング期(2)【2月、3月】

12月、1月でのトレーニング量確保に成功したことで、長い時間の運動に対する耐性がついたことは実感出来た。しかし、スピード面でのレベルアップはまだ図れていない。これはスピード面の強化を捨てて取り組んできたことなので当然と割り切る。2月以降は水曜日にスピードトレーニングを行っていた織田フィールドが使えなくなることもあってメニューの再構成を行った。ハイキングを取り入れたのは今年になってから始めてのことで、始めはかなり抵抗があった。しかし、長時間低負荷で体を動かし続けると体の血流が良くなるからか体調改善することがわかり、積極的に山に出かけることにした。この期間は次の3つに注意した。

  1. 1週間に2度スピードトレーニングを入れる(織田フィールド閉鎖以降)
  2. 1週間に1度サーキットトレーニングを入れる
  3. 1週間に1度ロングトレーニングを入れる(主に登山・ハイキング)

○1週間の過ごし方[2/6-2/12(OC大会の週)]

オリエンテーリングは技術面をクローズアップ。
期間大会予定実際
1/30-2/5ハイキング・関東リレー7h14h
2/6-2/12ハイキング・早大OC大会7h10.5h
2/13-2/19NT合宿10h17.5h
2/20-2/26ハイキング・クラブ対抗12h14.5h
2/27-3/5トレイルランタイムトライアル12h11h
3/6-3/12IC併設7h13h
 55h80.5h

オリエンテーリングの技術面では基本技術にこだわった。スピードをあげて攻めて走のだが体力的に限界になるまでは追い込まない。スピードトレーニング中のようにリラックスしたまま動いていく感じを強く意識した。(**この意識については現段階[冬のトレーニング期間]で一定のレベルを保つためのもの4月に入り暖かくなってくればまた意識は変化すると思う) MTBでのトレーニングが減り、走りや歩きのトレーニングにシフトした。

■調整期【3月末】

全日本選手権に向けてトレーニングをした時期。インカレ終了後からはからだの疲れを抜くことをメインにすえていった。1週間前にオリエンテーリングの合宿を行ったが、この合宿では特に技術部分の負荷を高くした。

期間大会予定実際
3/13-3/19合宿・インターハイ7h8h
3/20-3/26全日本大会7h10.5h
  14h 18.5h

【トレーニング量推移(12月〜3月)】

*最大持久力トレーニング(赤:最大心拍数の90-100%)・・・ 8%
*スピード持久力トレーニング(ピンク+オレンジ:最大心拍数の75-90%)・・・ 21%
*基礎的持久力トレーニング(黄緑+黄色:最大心拍数の74%以下)・・・ 71%・
(敏捷性トレーニングは心拍域によってそれぞれに割り振り)

■全日本選手権大会について

目標は優勝であったが結果は2位であった。優勝できなかったことは非常に残念だったし自分なら絶対優勝できると思っていたので落胆は少なからずあるが、矢板のような登りの少ないスピードテラインで他の選手と同等以上に渡り合えた点は非常に評価できると思われる。トレーニングの方向性は現時点では間違いないようだ。

ただ、4月から気候も変わりオリエンテーリングのレース数も増加してくる中でトレーニングの割合自体は変化せざるを得ないと思う。これからは冬に培った体力をいかにしてオリエンテーリングに結び付けていくかが最重要課題になる。もちろん量を積む週、回復させる週、調整する週はあると思われるが中心にすえるべきは「スピードのあるオリエンテーリング」の実現であろう。その当たりを念頭に入れつつ1レベル上の体に作り直していく必要性を感じる。