京都&日本女子が優勝−インカレリレー

March 13,2006

 日本学生オリエンテーリング選手権は12日にリレー競技部門が行われ、ME京都大学WE日本女子大学が接戦の末に栄冠を手にした。日本女子は前回に引き続き2連覇となった。

 序盤こそは静かな展開だった。昨日のミドル競技ほど荒れた印象はなく、有力校が上位に来るある意味予想通りの展開だった。しかし何が起こるかわからないのがインカレ、である。

 まずはMEクラス。1走では図書館情報大の高橋雄哉がトップゴールし、3年連続1走トップゴールを果たした。その後、東北・北海道・京都と続き、2走終了時点では東北・北海道・京都が僅差で争い、その次に早稲田・東京・金沢・静岡と続いた。

 東北大(後藤大輔)と京都大(大西康平)の差は約2分。どちらもその大学のエースである。後藤は前日のミドル競技では予選決勝ともに振るわず、反対に大西は優勝している。それでも実力にそう差はない。そして最終ラジコンに現れたのは競い合う2人の姿だった。

歓喜の京都大(右)と涙する東北大(左)

 最終ラジコンからフィニッシュまでは約3分。どちらが優勝するのかまったくわからない状態だった。そして先に現れたのは前日の覇者である大西だった。最終ラジコン後に後藤が小さなミスをし、その隙を突いた、とのこと。 フィニッシュエリアのすぐ脇で歓喜の声を上げ胴上げする京都大学。そばで集まり、涙する後藤を囲み何も言えない東北大学。たった14秒の差が、大きな差となってしまった。

 また、今回の入賞を地区学連別で見ると北東が2、東海が2、関東が1、関西が1とうまくばらけている。関東以外の大学が力を伸ばしているようだ。5位入賞の名古屋大は駒ヶ根で行われたIC85の優勝以来20年ぶりの入賞となった。

 次にWEクラス。1走はミドルシード選手の朴峠(日本女子)と中島(静岡)がほぼ同時に会場に現れ、序盤から熱い展開だった。が、2走終了時点で静岡大が順位を大きく落とし、さらに前日優勝の石山が差を広げ、2位の宮城学院女子との差を10分とした。ここでもう日本女子大の優勝は決まったかに見えた。しかし3走がなかなか来ない。第1中間の速報こそ流れたものの、次の情報が出てこない。

志度VS橋本

 いったいどうしたのか?大きなミスをしているのか、怪我でもしているのか、応援団に不安が押し寄せる頃、ついに最終ラジコンに3走橋本の姿が現れた。しかし直後に奈良女子大の森澤の姿も見える。圧勝かと思われたWEもまた接戦となった。そして数分後、争いながら会場に現れ、先にゴールしたのは東京農工大の志度祐子だった。

 悔しい顔でゴールし、その場で崩れる橋本。落胆の表情でフィニッシュする森澤。「よっしゃー!」と拳を振り上げる志度。しかし、直後に志度はオフィシャルから2走ペナでの失格を伝えられ、負けたと思った橋本は仲間から優勝の事実を伝えられた。 勝ったと思った直後の失格通知。負けたと思った直後の優勝通知。ここでもまた明暗が大きく分かれた。

 その後WEは宮城学院・岩手・筑波・新潟と続いた。男子と同じく、関東以外の学連の活躍が目立っていた。特に岩手大はリレー競技初めての入賞となった。5位の筑波も2年生を中心とした若いチームながら入賞となり、強豪復活の片鱗を覗かせ、来年への期待を持たせる結果となった。

 以下、速報より

- WE -
1
日本女子大学
[2:59:01] +0:00:00 
朴峠周子 0:53:16( 1)
石山佳代子1:50:50( 1)
橋本陽子 2:59:01( 1)
2
奈良女子大学
[2:59:43] +0:00:42 
水野恵 1:04:55( 6)
峯村綾香2:03:34( 3)
森澤寿里2:59:43( 2)
3
宮城学院女子大学
[3:05:14] +0:06:13 
千葉光絵 0:59:50( 3)
門間幸恵 2:00:26( 2)
荒井奈穂美3:05:14( 3)
4
岩手大学
[3:07:36] +0:08:35 
工藤瞳 1:15:17(14)
幸村和美2:14:41( 7)
臼倉由起3:07:36( 4)
5
筑波大学
[3:11:04] +0:12:03 
豊田安由美1:00:17( 4)
伊藤佑初子2:11:31( 5)
稲葉茜  3:11:04( 5)
6
新潟大学
[3:20:56] +0:21:55 
喜多村唯 1:05:17( 7)
川上由紀子2:13:40( 6)
吉田恵美 3:20:56( 6)
- ME -
1
京都大学
[2:39:29] +0:00:00 
高田智実0:55:20( 4)
津國真敏1:49:38( 3)
大西康平2:39:29( 1)
2
東北大学
[2:39:43] +0:00:14 
高橋元気0:53:05( 2)
永井亮 1:47:24( 1)
後藤大輔2:39:43( 2)
3
東京大学
[2:48:08] +0:08:39 
佐藤啓史0:58:32( 8)
茂木尭彦1:53:19( 5)
山崎貴彦2:48:08( 3)
4
静岡大学
[2:51:06] +0:11:37 
西山洋生0:56:46( 5)
青木大輔1:55:31( 7)
櫻木伸也2:51:06( 4)
5
名古屋大学
[2:53:34] +0:14:05 
小林知彦1:01:10(12)
吉岡慶祐1:57:37( 9)
樽見典明2:53:34( 5)
6
北海道大学
[2:54:01] +0:14:32 
池陽平  0:54:05( 3)
真名垣友樹1:48:24( 2)
山口拓也 2:54:01( 6)

 また、選手権・一般クラスを全て含めたメダルの総数で競う山川杯は東北大学が獲得した。2年ぶり2回目。特にMURクラスでは1位から3位まで全て独占し、表彰台を同一Oスーツで染めるなど、層の厚さを見せ付けた。 しかし東北大学が凄いのは層の厚さだけではない。一般クラスの選手に対しても選手権クラスと遜色のない激しい応援が印象に残っている。これは東北大学だけではなく、活動をともにしている宮城学院大学も含めてだが、全員が一丸となって全員を応援する、その結束の固さも見せてもらった。 「強い東北大学」はこれからもまだまだ続きそうだ。

posted by c-miya

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