JWOC合宿in富士
May 08,2005
5月2〜5日まで静岡県において第2回目のJWOC強化合宿が行われました。今回もNTと一部合同での強化合宿となり、すぐ近くでその雰囲気を味わいながらの合宿となりました。
今回は主にオリエンテーリングの基本的な技術の確認と習熟が目的といったメニューが行われました。
そのメニュー内容などを紹介したいと思います。
まずは簡単にメニュースケジュールを。
| | テレイン | メニュー |
| 2日 | 午後 | 勢子辻(東部分) | 正置走(1.2km) コンパス無しO(M 2.5km, W1.5km) ポイントO( M4.1km, W3.4km) |
| 3日 | 午前 | 村山口登山道 | 歩測・直進精度確認(100〜200m×6〜7本) チェイシング正置ゲーム 移動の為のポイントO |
| 午後 | サーキット3本(1.5km, 1.0km, 1.0km) ポイントO(M 5.5km, W 3.9km) |
| 4日 | 午前 | こどもの国 | スプリントO(M 2.0km, W 1.4km) |
| 午後 | 丸火 | ロブによるテレインでの走り方講座 リロケーションO(M 3.7km, W ?km) |
| 5日 | 午前 | 二子 | ルートチョイスO(M 2.3km, W 1.4km) |
| 昼前 | 合宿選手権レース(M 2.9km, W ?km) |
全体的にダウンヒル中心で、なるべくフィジカル面での負担が少ない、なるべく疲れを残さないような内容となっていました。
また、ナイトメニューではその日のメニューの反省などを毎夜2時間以上行っていました。
各メニューについて、少し詳しく紹介します。
2日 午後 正置走 (勢子辻)

【集合】
約1.2kmのルートが書かれたマップを渡され、コンパス無しで正置しながら走ります。ただしこのマップには地形情報などはいっさいなく、トレイル(道)のみが書かれています。
単純に道の分岐や角度などを確認しながらスイスイ走るメニューだが、意外とつぼってしまう人もいました。自分がどういったときにコンパスを使うのか、コンパスに頼りすぎていないか、等の確認もできるメニューです。
2日 午後 コンパス無しO (勢子辻)
コンパス無しで地形情報などから正置して行うオリエンテーリング。距離は男子2.5km, 女子1.5km。ここでも自分がコンパスを使う場所、使うべき場所などをそれぞれ確認しました。意外と進めるものと思いましたが、やはりつぼる。JWOC女子選手には基本的にコーチがランオブしながら行いました。
2日 午後 ポイントO (勢子辻)
1日のまとめにポイントOを行いました。ダウンヒルのコースで、一部微地形地帯を突っ切るレッグも。距離は男子4.1km, 女子3.4km。
ダウンヒルなだけにスピードが出ますが、そこのどこで止まるか、何をチェックポイントとするかがポイント。また、この日の反省でJWOC男子選手はラップを取る習慣がほとんどないことが判明。電子パンチの普及で、自身でラップを取って人と比べるという習慣が失われてきているようです。
ラップ解析(強化委員会のサイトより)
3日 午前 歩測・直進精度確認 (村山口登山道)

【直進練習】
テレインの中でも平らなエリア(中に溝が1本あり)で、無数に配置されたフラッグで直進の練習です。スタートフラッグに幾つか地図が置いてあり(↓のような)

地形情報に頼ることなく、直進のみで進むトレーニング。
進む途中で幾つかフラッグが見えても、自分で「ここだ」と思うところまで進み、止まったところから1番近くのフラッグに行きます。そのフラッグに書かれている数字の1つと自分のマップ番号が同じならば正解。再びスタート地点に戻り繰り返し。
スタート地点から50m、100m離れた地点から直進開始するものもあります。その場合は上図のようにレッグ線が鋭角に曲がっています。その曲がりに目印のフラッグがあり、そこから直進開始です。
3日 午前 チェイシング正置ゲーム (村山口登山道)

【逃げる坂本、追う山田&早野】

左図のような紙を持ち、ペアの片方がいづれかの方向に向かって直進します。もう片方がそれを追いながらどの数字の方向に向かっているかを当てるゲーム。当たるまで走り続けます。パックしているときなどに前を走る選手がどの方向に向かっているのかを知るトレーニング。この紙があれば公園などでも十分できるトレーニングです。
3日 午前 移動の為のポイントO (村山口登山道)
次の拠点へ移動。それすらもトレーニングです。
3日 午後 サーキット (村山口登山道)

【諸江とコーチ(海老&後藤)】
昼食後、短い距離のサーキットを3本(距離はそれぞれ1.5km, 1.0km, 1.0km)行いました。選手それぞれにコーチがランオブし、1本ごとに細かく指導。それぞれの距離が短いため、ほとんどの人が3本全部こなしたようです。
3日 午後 ポイントO (村山口登山道)

【諸江と石蔵】
車で移動して、テレインの北のほうからスタートのポイントO。距離は男子5.5km, 女子3.9km。今回も体力的負荷を少なくするために極力アップを押さえたコースとなりました。
この日からはNT合宿とも合流しているので、ラップ解析ではNT選手ともタイム比較することができています。さすがにNTやコーチ陣とは実力の違いが見て取れます…。
ラップ解析(強化委員会のサイトより)
4日 午前 スプリントO (こどもの国)

【高橋雄哉(2回目のゴール)】
富士山こどもの国内でのスプリントレース。距離は男子2.0km, 女子1.4km。縮尺に慣れなかったり大きなミスなどで男子コーチ陣惨敗。JWOC男子のトップにコーチが1人も勝てないというヘタレっぷり。
反省。3日目とはいえ、お金を払って入場しているのにこのレース1本で午前中が終わりというのは少なかったように思えます。NTの何人かは同じコースをもう1度回ったりもしていましたが。
ゴールデンウィークということもあり、こどもの国は子供がたくさんいました。子供を蹴らないように注意し、コントロールを引き抜かれないように注意し、周りからの視線を受けながらのレースでした。
そういう中でのレースを経験する、という意味もあったのでしょうか。
ラップ解析(強化委員会のサイトより)
4日 午後 ロブによるテレインでの走り方講座
午後のメニューの前にロブによって「テレインでの走り方」がレクチャーされました。覚えている範囲で書き記します。
- なるべく真っ直ぐに走る。障害物があろうとなかろうと。
- アスファルトと違って、足元には引っかかるもの(枝や倒木)があるので、足を(少し)高く上げる
- 前傾姿勢よりも、気持ち後ろに体重を。
- 下を向かない。前を向いていれば、多少引っかかっても転ばない。
- 身体を持ち上げるのではなく、足を上げて障害物を越える。
このアドバイスをもとに、50mくらいを何本か走ってチェックしました。
4日 午後 リロケーションO (丸火)
AとBの2人ペアで行いました。Aの地図には△−□、2−□、4−□…と描かれており、Bの地図には1−□、3−□…と描かれています。まずAはスタートから□の地域までBを連れて行きます。
(□の範囲内なら適当な地点でOK)このときBは周りの地形を見ておき、□の地点に着いたらリロケートします。そこからBが2へ行き、さらに次の□までAを連れて行きます。□地点に着いたらAはB同様にリロケートして3へ…と続きます。
例)
Aの地図

Bの地図
5日 午前 ルートチョイスO (二子)
あらかじめ赤と青のルートの書かれた地図を使って、どちらのルートで行くのが早いのかのテストです。基本的に赤はコンタリングなどで斜面を行くルート、青が道周りルートです。2人組になって、1レッグごとに赤と青を交代します。
各コントロールで合流して次に行きます。時間がなかったので、コントロールごとのディスカッションはできませんでした。ただ、多少遠くても道走りが早いこともある、ということに気づいたのではないでしょうか。
5日 昼前 合宿選手権レース (二子)

【強化選手のありがたいお話】
ナイトメニューでは各日の反省のほか、強化選手からのありがたいお話の場も設けられました。8月の世界選手権を目指し切磋琢磨している選手から若い日本代表へ様々なアドバイスが送られました。
このように日本のトップと触れ合うことも貴重な経験となったのではないでしょうか。
最後に、参加した選手から簡単な感想をもらったので紹介したいと思います。
- 合宿後半のメニューは比較的楽でした。しかし課題もたくさん見つかりました。
もっともっと速くなるため、課題を越えていきたいです。 (上野光)
- 私にとって3泊4日の合宿は初めてでしたが、4日間オリエンテ-リングっという生活は充実したものでした。
自分のオリエンテ-リングを人に見てもらうことで、自分が思っていたこととはまた違う発見が得られました。
次回の合宿では、今回とは違う発見が得られるように今回の合宿を生かしたいです。 (高野美春)
JWOC合宿、次回は6月18-19日に愛知で行われます。選手たちも合宿で少しずつではありますが速くなっています。成長していくのを見るというのはなかなか面白いものです。JWOC本番まであと2ヶ月、応援よろしくお願いします。
posted by c-miya
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