決戦、つつじの里! 東大とお茶の水女子が制す!-2013年度インカレリレー

2014年3月26日
お茶の水女子ウイニングラン (写真提供:上林弘敏)

3月9日、栃木県矢板市の『矢板日新 つつじの里』を舞台に「2013年度日本学生オリエンテーリング選手権大会リレー競技部門(以下、インカレリレー)」が開催され、男子選手権は東京大学、女子選手権はお茶の水女子大学が制した。

会場は、前日のミドルと同じ「矢板中央高校サッカーグラウンド」。栃木県屈指のサッカー強豪校のホームグラウンドで、朝から各校の応援、円陣の声が響き渡る。既報でも触れた通り、今年は度重なる大雪の影響もあり、他大学の実力は例年以上に未知数。予想がつけにくい状況の中、今年も戦いの火蓋が切られた。

1、2走 - 男女で大きく異なるレース展開

9:30、男子選手権スタート。昨年に引き続き3区間等距離の3人リレーで、優勝設定時間は1人当たり50分、そのうち第一中間は20分、第二中間は37分で通過想定の配置となっている。第一中間は京都大学(倉本竜太)、東京大学(石野夏幹)、大阪大学(福井直樹)、名古屋大学(渡仲祥太)、東京工業大学(古林琢)と、5チームが18:58からわずか11秒の間に通過し、先頭集団が競り合いになっている状況が伝えられた。しかし、第二中間になって、名大の渡仲が一歩抜け出す。渡仲はそのまま首位を守り、後続に差をつけて2走の前田悠作にチェンジオーバー。その3分後に現れたのは早稲田大学の澤口弘樹。次いで現れた東大の石野と京大の倉本は、フィニッシュレーンで熱い競り合いを見せた。

一方、女子選手権は9:40スタート。例年通り、2走だけ短距離の3人リレーで、1・3走の優勝設定時間は1人当たり45分。1走は、横浜市立大学の千明瑞希が独走する展開となった。後続を全く寄せ付けず、6分もの差をつけて41:41のタイムでチェンジオーバーする。次いで、お茶の水女子大学(田中千晶)が47:40、椙山女学園大学(星美沙)が49:12で2走につなぐ。女子は1走時点で各校に差が付いている状態だが、その差がひっくり返ることも容易に起こりえる。2走以降の展開はまだまだ分からない。

男子、女子共に選手権のレースが2走の中盤に差し掛かった頃、会場ではネットワークのトラブルにより中間速報が全く表示されない状態となった。スペクテーターズレーンに最初に姿を現すのはどの大学か...応援が白熱する中、姿を現したのは早稲田大学(尾崎弘和)と東京大学(糸賀翔大)、2人の選手による激しい先頭争いが展開された。最終的に、東大の糸賀が30秒ほど抜け出してチェンジオーバーし、勝負の行方はアンカーに委ねられた。

女子選手権は2走で群を抜いたタイムをたたき出した椙山女学園大学(小島優)が横浜市立大学(冨家遼子)を逆転し、トップで3走につなぐ。暫定3位にはお茶の水女子大学(小山奈月)も迫り、こちらも優勝争いの結果はまだ読めない状況となった。

お茶の水女子、25年ぶりの優勝!

女子選手権の3走、上位3校はミドルのシード選手による争いとなった。椙山女学園大学の守屋舞香を、横浜市立大学の大河内恵美、お茶の水女子大学の稲毛日菜子が追う。中間速報も復活し、第一中間通過が最初に伝えられたのはお茶の水女子大学...最初の中間でいきなりトップとの5分差をひっくり返し、優勝への期待が高まる。そして、スペクテーターズコントロールに最初に姿を現したのは稲毛だった。そのまま後続を大きく引き離し、ウイニングラン。お茶の水女子大学、25年ぶりの優勝が決まった。なお、稲毛のタイムは38:01。1走で快走を見せた横浜市立大学の千明の41:41を大きく上回る、全女子選手を圧倒する走りであった。

表彰式 お茶の水女子
表彰式 お茶の水女子

準優勝は横浜市立大学、3位は椙山女学園大学となった。創部5年目の横浜市立大学にとって、準優勝は歴代最高記録となる。椙山女学園大学の守屋は最初のコントロールで10分近いミスをしていたようで、本人にとっては悔しいレースとなったようだ。4位には金沢大学(五味あずさ-池嶋美佳-横山理恵)が入賞し、2011年度希望が丘の優勝以来、表彰台も定着している印象である。5位相当として、立教・東京医科歯科混成チーム(高田奈緒-松島彩夏-宮川早穂)がフィニッシュして特別表彰受賞、そして5位には新潟大学(福井莉子-不破美沙-大関幸織)が3区間で入賞圏内を維持しつつ、安定した走りでフィニッシュした。

入賞最後の1枠争いは熾烈となった。2走終了時点では東北大学(中村聖美-鹿志村美帆-堀口奈保)が6位だったが、3走では第2中間までに、宮城学院女子大学(齋藤奈津美)が10位から7位まで順位を上げ、その後ろには早稲田大学(渡邉彩子)が12位から8位まで順位を押し上げている。この勢いでは逆転入賞もあり得るかに見えたが、東北大学の堀口が6位を守ってフィニッシュ。昨年逃した表彰台に再び返り咲いた。

東大、優勝を奪還!

男子選手権の3走は、東京大学の真保陽一を、早稲田大学の藤村陸、名古屋大学の細川知希が追う展開となった。3校に絞られた優勝争い、中間通過は東大が最初に報じられるも、名大がその差を詰めている様子が伝えられる。他の選手が熱い応援をぶつける中、真保がスペクテーターズレーンに姿を現す! そのままトップを維持してウイニングラン。東京大学、昨年逃した優勝を見事奪還した。名大の細川は真保を追い上げるもあと一歩及ばず、準優勝となった。

表彰式 東京大学
表彰式 東京大学

3位は早稲田大学が入賞した。早大の3位以上の記録は、2002年度に準優勝して以来となる。早大の藤村を猛追したのが、京都大学の松下睦生。約8分あった差を1分まで詰めるが、追いつくことはできなかった。レース後のインタビューで松下は「来年こそは絶対優勝する」と答え、来年度のリベンジにも注目が集まる。5位には一橋大学(太田晶久-衣川浩輔-細淵晃平)が入り、4年連続の入賞となった。表彰台最後の1枠には、2走終了時点の8位から順位を上げて東京工業大学(古林琢-塚越航-戸上直哉)が入った。昨年逃した入賞を取り返し、フィニッシュには歓喜溢れる部員が押し寄せた。

なお、各校のエースが集う3走...選手のタイムを見ても1、2走とは別次元の争いが繰り広げられたことが分かる。個人タイムで49分を切る選手は2走までには現れなかったが、3走では細川の44:55を始め、松下、真保、細淵と4人もの選手が49分を切る好走を見せた。

来年度に向けて...

来年度のインカレは、ロングが福井県、ミドル・リレーが愛知県での開催となる。福井県と言えば、今年度の山川杯を獲得した金沢大学が何回か大学大会を開いたことのある県でもある。来年度のロングは、勢いに乗る彼らが地の利を生かして好走を見せるのだろうか? しかし、もちろん他の大学もしっかりと準備をして臨んでくることであろう。

4年生はこの春で卒業してしまうが、春の新歓を経て新たな仲間を加えた学生たちが、10月...福井の地に集う。

速報より、

ME
1東京大学石野夏幹- 糸賀翔大-真保陽一2:27:28
2名古屋大学渡仲祥太-前田悠作-細川知希2:29:11
3早稲田大学澤口弘樹-尾崎弘和-藤村陸2:34:10
4京都大学倉本竜太-五百倉大輔-松下睦生2:35:12
5一橋大学太田晶久-衣川浩輔-細淵晃平2:47:07
6東京工業大学古林琢-塚越航-戸上直哉2:51:37

WE
1お茶の水女子大学田中千晶-小山奈月-稲毛日菜子2:07:27
2横浜市立大学千明瑞希-冨家遼子-大河内恵美2:15:00
3椙山女学園大学星美沙-小島優-守屋舞香2:18:37
4金沢大学五味あずさ-池嶋美佳-横山理恵2:26:12
特別表彰立教・東京医科歯科混成高田奈緒-松島彩夏-宮川早穂2:34:52
5新潟大学福井莉子-不破美沙-大関幸織2:41:21
6東北大学中村聖美-鹿志村美帆-堀口奈保2:49:24
[posted by yi]
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