矢板の一戦! 杉村、宮川が個人戦を制す!-2013年度インカレミドル

2014年3月25日
フィニッシュレーンを駆け抜ける杉村 (写真提供:上林弘敏)

3月8日、栃木県矢板市の『割山下一里塚』を舞台に「2013年度日本学生オリエンテーリング選手権大会ミドル・ディスタンス競技部門(以下、インカレミドル)」が開催され、男子選手権は杉村俊輔(東北大学3年)、女子選手権は宮川早穂(立教大学2年)が制した。

例年、インカレにおける選手の調子というのは、直前期の大きな大会や合宿等の結果により、自他ともにある程度占うことができる。しかし、今年に入ってからというものの週末は大雪が相次ぎ、多くの大会が中止、もしくは規模縮小での開催を余儀なくされた。特に、例年2月初旬に行われる山リハはインカレ前哨戦としての意味合いを強く持つが、この大会も大雪により規模縮小しての開催となった。そのため、各選手はコンディションを整えるのが例年以上に難しい環境下で、本戦に向けて準備していくこととなった。

週初めの週間予報では、今大会期間中も降雪の可能性が報じられていたが、ミドル・リレーの2日間は幸いにも晴天に恵まれた。ミドルの朝方は会場内の水道が凍りつくほどの寒さとなったが、782名(事前エントリー情報による)の選手が、一般の部、選手権の部、それぞれの舞台で熱い走りを見せた。

女子選手権 - 優勝争いは最終盤までもつれ込む熱戦

スペクテーターズコントロール後の斜面を登る宮川
スペクテーターズコントロール後の斜面を登る宮川

11:45、選手権Aのスタートが始まった。会場では選手権観戦ガイドが配布され、その記載によれば、最初の中間情報までは優勝想定時刻で男子15分、女子8分という配置。このタイムにたいしてどれだけ差があるか、あるいは切ってくるかが注目された。女子選手権は、2番目スタートの横山理恵(金沢大学4年)が7:34という好タイムを出す。このタイムを切れる選手は終盤まで現れず、横山の好記録が期待された。横山は優勝設定時間35分を切る34:17の好走で、最終的に3位に入賞している。

全選手の中でも特に注目されるのがシード選手のタイムだが、優勝候補の稲毛日菜子(お茶の水女子大学3年)が第一中間を15:42と出遅れ、会場では大きなどよめきが起こる。一方で、高橋美誉(岩手大学4年)が7:11...ついに、横山の第一中間記録を抜く。その後6分して、ラストスタートの宮川早穂がさらに記録を塗り替える7:00で通過! 第2中間でも大差は無く、この2人による優勝争いが予想された。

先にフィニッシュした高橋のタイムは32:09、そして宮川のタイムは31:50! 最後の最後まで大差がつかない熱戦を宮川が制し、フィニッシュと同時に悲願の初優勝が決まった。

男子選手権 - 次々と中間記録が塗り替えられる激戦

一方、男子選手権のスタートリストは、トップスタートに関淳、次いで宮西優太郎という、東北大学の実力ある2人が最初に飛び出す配置。2人同時に、競うようにトップで会場に戻ってきた彼らは、関が35:13、宮西が33:16...さっそく優勝設定時間が2分近く切られ、優勝タイムは32~33分程度になるのではないかと予想された。宮西の第一中間通過は16:59であったが、糸賀翔太(東京大学3年)、石野夏幹(東京大学4年)の2人が16:54の同タイムで塗り替えたのを始め、この後第一中間上位の記録は次々と更新され、激戦を予感させるレース展開となった。

その中でも、15:13とこれまでの第一中間記録を1分半近く塗り替えた松下睦生(京都大学3年)の記録に注目が集まる。松下はそのまま好調を維持してフィニッシュし、ついに宮西を40秒近く上回る32:34のタイムをたたき出した。最終的に松下は準優勝、宮西は4位で入賞している。

松下に匹敵する第一中間記録15:21を出したのが、今年度ロング優勝の尾崎弘和(早稲田大学3年)。優勝候補の走りに期待が集まるが、フィニッシュタイムは32:37。松下にわずか3秒及ばなかったが、力走により3位入賞となった。そして、松下の第一中間記録をさらに30秒近く更新して会場をわかせたのが、細川知希(名古屋大学4年)。その後、終盤のミスにより5位となったが、実力を認められながらもなぜか個人戦の表彰台に届かなかった彼が、ついに入賞をつかみ取った。

そして、第一中間は5位だったものの、そこから猛然と追い上げたのが杉村俊輔。暫定トップでのフィニッシュとの報にガッツポーズを見せた彼の走りは、蓋を開けてみれば、全選手中最低のミス率をたたき出しての32:00のタイム。その後彼を超える選手は現れず、杉村が激戦を制した。怪我などで調整に苦しみつつも、熱い走りで勝ち取った優勝となった。

なお、優勝者インタビューについては、後日別の記事にて掲載したいと考えている。また、入賞者ルートは近日中にインカレミドル・リレーの公式Webサイト等で公開するものと思われるので、機会があればそれらもぜひご覧いただきたい。

男子選手権入賞者
男子選手権入賞者
女子選手権入賞者
女子選手権入賞者

速報より

MEA 3.9 km ↑215 m
1杉村 俊輔0:32:00東北大学3年
2松下 睦生0:32:34京都大学3年
3尾崎 弘和0:32:37早稲田大学3年
4宮西 優太郎0:33:16東北大学2年
5細川 知希0:33:19名古屋大学4年
6深田 恒0:33:47東京大学2年
WEA 2.9 km ↑170 m
1宮川 早穂0:31:50立教大学2年
2高橋 美誉0:32:09岩手大学4年
3横山 理恵0:34:17金沢大学4年
4星 美沙0:34:50椙山女学園大学3年
5大河内 恵美0:34:51横浜市立大学4年
6松田 沙也加0:36:53岩手大学2年
[posted by yi]
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