2013年度春、それぞれのインカレ後-第4回 東京大学

2014年3月30日
2013年度春、それぞれのインカレ後-第4回 東京大学

「それぞれのインカレ後」、第4回は、インカレリレー男子選手権で優勝した東京大学のリレーメンバー、石野夏幹さん、 糸賀翔大さん、真保陽一さんに来ていただきました。真保さんは昨年の「それぞれのインカレへ」でも出演いただき、石野さんは当時インタビュアーとして活躍してもらいましたが、今回はインタビューされる側として色々聞かせて頂きたいと思います。

- リレー優勝おめでとうございます! 優勝の奪還を目標にしてきたことと思いますが、今回のインカレに対する取り組みについて教えてください。

2走糸賀さんと3走真保さんのチェンジオーバー。早大との熾烈な争いの最中だった。
2走糸賀さんと3走真保さんのチェンジオーバー。早大との熾烈な争いの最中だった。

真保:昨年のリレーで東大は4連覇を目指したものの僅差で東北大に阻まれて、それ以来今回のリレーでの優勝を長期的な目標としてチーム内で共有してきました。速い32期が卒業して抜け、4月の時点ではとても戦える戦力ではなかったのですが、個々人が努力した結果、東大チームの実力が、全体が底上げされて、個人的には冬ごろからリレーで勝てるかなと思えるようになりました。また、選手権リレーを走る人はみんなの期待に応えるような走りをすることを目指し、走らない人たちも一生懸命応援するといった感じで東大チームで一丸となって優勝を目指してきました。

糸賀:自分がツボったとか、他大と競っているとか、様々な状況を想定してそうなったときにどうするか、というシミュレーションをチームでしていました。結局自分の場合は、どんな場面でも落ち着いていつものレースをするということに帰結していましたが。

石野:特別なこととしては、糸賀が言っているようにシミュレーションを徹底的に行ったことです。昨年度、オリエンテーリングの地力で勝っているのに負けたのは、如何にすれば勝てるかをとことん追求しなかったことが一因だと思ったので。とはいえ年度を通じて追求したのは、オリエンテーリングの地力です。勝つためには、メンバー3人を、インカレ個人戦優勝クラス+入賞クラス+入賞クラスで揃える必要があると考えていて、優勝クラス(真保)が居る以上、自分はインカレ個人戦入賞を達成しないといけないと思っていました。結果的に自分や糸賀は、個人戦で入賞出来ませんでしたが、入賞者と遜色ないレベルに到達出来たと考えています。東大内のリレーセレの結果、個人戦入賞者の深田(2年)や福井(2年)ではなく、自分達が選ばれたので。

- 優勝に向けて入念に準備してきた様子がうかがえますが、地力を上げるための取り組みについてもっと突っ込んで聞いてみましょう。

石野:簡単に言えば量と質の両立に尽きると思います。日々のランニングでも、基盤となる量を維持しつつ、質の高いインターバルトレーニングを毎週行ってきました。これは山の中の練習でも同様です。特に山の中での練習において、高い質を維持出来るのは、レースやメニューを組んで下さる多くのOBさん方の存在に依るところが大きいと考えています。また、競技者としても一流の人が少なからず居るため、ファシュタ等も高いレベルで行えています。強い現役が強いOBとなって後進の指導を担う、この好循環を維持していることが、近年の東大チームの強さの秘密だと考えています。

- なるほど。この好循環があると、たしかに強いですよね。さて、しっかりした準備をして臨んだインカレですが、実際のレースはどんな感じでしたか?

ウイニングラン
ウイニングラン

石野:中盤までは常時先頭集団にいて、何度か先頭にも立ちました。一度、大きなパターン振りがあった部分(8→9→10付近)で、後ろが離れていっていると感じたため勝負に出たのですが、パターン振りの関係で見えなかっただけで、また追いつかれてしまいました。その後は、名大に先頭に立ってもらったところで一瞬集中力が途切れ、オーバーランしてしまいました。ミスした後は必死で前を追い、多少なりとも巻き返すことが出来ましたが、悔いが残るレースでした。

糸賀:1走で少し差が開いていたので、結構難しいコースなんだろうなと思っていました。変に前に追いつこうと気負ってもどうせミスるだけだと思ったので、無理せず慎重にやっていました。プランして、思った通りの地形が現れて、ポストが出てきて・・・とオリエンテーリングの楽しさを感じていました。

真保:糸賀がリードを作ってつないでくれたので、余裕を持って走ることができました。いつも以上に気をつけてレースをしていたつもりだったのですが、2か所続けて1分ほどミスってしまい、追いつかれたんじゃないかと思ったのですが、誰も来なくて、何で来ないんだろうと人ごとのように思っていました(笑)。でもそこからはそれ以上ミスらないように慎重に淡々と走ることができました。レースの内容自体には満足していませんが、自分の役目はきちんと果たせたのかなと思います。

- 石野さんと真保さんからはミスをしたという声も聞かれました。そういえば、第1回のインタビューでリレーコースプランナーの小林さんが「(優勝校のルートを見て)大きくミスはしていたのですが3人のリレーとしてリカバリできている、そういう大学が優勝できていた」と話していましたね。優勝した感想はいかがですか?

優勝決定して喜ぶ3人
優勝決定して喜ぶ3人

糸賀:優勝直後は実感が全然わかなくて、感動して涙する、とかなかったのですが、日が経つにつれ少しずつ実感が湧いてきて、自分の中で美化されてきているところです。

真保:ただただ嬉しいです。ウイニングランをしているときは本当に幸せでした。研究室などで忙しく、投げ出したくなるほど辛い時期もあったのですが、最後まで諦めずに頑張って本当に良かったと思います。

石野:個人のレース内容はお粗末なもので、満足のいくものではありませんが、結果的にチームとして優勝出来たことは非常に嬉しく思っています。この一年間、四連覇を阻まれた衝撃と悔しさを胸に、優勝のみを目指して練習してきたので。勿論優勝候補と言われたチームはどこもそうだと思いますが、自分達も思いの強さで負けるつもりはありませんでした。優勝が確定した後、OBの皆さん、特に昨年優勝を逃したOB1年目世代の皆さんが、本当に喜んで下さいました。このようなOBの思いというものも、優勝に向けた原動力になると考えています。その点も踏まえると、4年陣を中心に、今年にかけていたであろう名大は、来年も侮れない存在になると思います。勿論、強力な下級生の残る東北大・早大・京大等が強敵であることは、言うまでもありません。

- 今回優勝したのは東大ですが、優勝を狙って努力してきた大学は他にもあるわけですよね。その中で優勝するのは本当に難しいことであり、だからこそ価値のあることだと思います。改めて、おめでとうございます。
最後に、後輩に向けて一言、糸賀さんは来年に向けて一言お願いします。

優勝決定後、インタビューに応じる3人
優勝決定後、インタビューに応じる3人

石野:後は頼みます。君達の理想とする東大チームを創って下さい。

真保:今年も去年同様、選手権リレーのメンバーが2人抜けます。きっと、去年と同じかそれ以上の努力をしないと次のリレーでは勝てないと思います。でも、皆なら次のリレーも勝ってくれると信じています。ぜひ、この優勝を2連覇、3連覇、4連覇、そしてその先へとつなげていって欲しいです。期待しています、頑張ってください!

糸賀:自分はまだ1年あるので、負けないように頑張ります。

- ありがとうございました。来年度の活躍も楽しみにしております。

[posted by yi]
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