ルーパーが3年ぶりにアベック優勝!-第30回ウェスタンカップリレーオリエンテ ーリング大会

2014年2月23日
MA代表のウィニングラン

16日、大阪府は前日の雨が上がり、風も穏やかで時おり日差しも見られた。高槻市の萩谷総合運動公園を会場に、実に第30回を数えるウェスタンカップリレーオリエンテーリング大会が開催された。

伝統の大会で伝統のテレインが復活

「ウェスタンカップ」はMA代表およびWA代表クラスの各1位に贈られる。対象のクラブは活動実績さえあれば、東西地域を問わない。これらのクラスには各クラブからそれぞれ1チームずつしか参加できず、2チーム目以降はそれぞれMA一般、WA一般クラスとなる。今大会はこれら以外にも年齢別やBなどのリレークラス、また複数の個人クラスが設けられ、個人クラスに限って当日参加も認められている。参加者は90チーム近く、個人クラスを含めて300人弱が集まった。中には3走までを1人で走る人もいたが、複数回目の出走者を含むチームは参考記録の扱いだ。

主催は京都府・大阪府・兵庫県といった近畿圏内の有力府県協会と関西学連が定期的に持ち回り、スポットで他集団が入ることもある。今回は4年ぶりに関西学連の主催で京大OLC・阪大OLCの有志が集まって実行委員会を形成した。学連の主催は4年以上のブランクが空くため、たとえノウハウの伝承の仕組みが整っていたとしても実行委員会のメンバーは初めての運営となる点で苦労が多いようだ。関連する問題の考察を別の原稿にまとめて掲載したい。

MAのコースの1パターン。狭いエリアながら見事に使いきっている

テレインの『萩谷総合公園』は、長年使われなかった『摂津峡』(OLCふるはうす作成)から、会場付近の東西1km強、南北約500mの範囲がリメイクされた。地図作成はOLCふるはうすからNishiPROに発注し、関西学連に地図を提供する形が取られたようだ。ウェスタンカップリレーの歴史をたどると、今回のエリアは第4回大会テレイン『白滝』にも含まれている。14日から15日にかけて、南岸低気圧により近畿地方も天気が崩れたが、北摂では当日には積雪は見られず、雪は側溝の中を覗き込んでようやく見つけられる程度だった。一方で斜面は急で、ピン付きの靴の使用を禁止されたレースは体力的にタフなものになった。

狭いエリアでの熱戦、ルーパーが制す!

植え込みを中心とした通行禁止迂回の課題
植え込みを中心とした通行禁止迂回の課題

地図は競技範囲の面積から、1:5000の縮尺とされた。NishiPROの西村氏によるとこの縮尺ではJSOM(あるいはISOM)での作図では限界があるとのこと。JSSOMに準拠して作図された。実際に園内には道沿いを中心に植え込みが多数あり、現地を正確にイメージしやすく表現する上でも1:5000のJSSOM準拠は最適だったようだ。MAなど距離の長いコースは2つのスペクテーターズコントロールが設けられ、コンパクトにまとめられた。しかし、登りのタフさもあってエリアの狭さを感じさせない。コントロール位置は常にアタックで緊張を強いる傾向が強かったが、コースは森の中でのナビゲーションを堪能できるもので概ね好評だった。コースパターンはMAのみ3×3の9種類が組まれ、他のリレークラスは3種類だった。

MAは昨年に続き1人で3周した松澤俊行(松塾ロング対策講座)が先頭でフィニッシュするも参考記録。MA代表ではOLCルーパーAが、終始安定した展開でカップを獲得した。ここ5回のうち4回優勝している。次いで後続に3分近い差をつけて3走につないだ京大OLC(京都大学選抜。)が、リードを守り切って2位に入った。さらに互いに秒差で出走した朱雀OK-Aとトータスの3走が京大との差を詰めながら激しく競り合った末、前回覇者のトータスが3位に滑り込んだ。実質、初めて箱根の関を越えたカップを携えて、大雪で混乱した首都圏を抜け出しての参戦だった。

WA代表はOLCルーパーCが、2走終了時点で名大女子につけられた12分半もの差をアンカー水野日香里により50秒差で逆転、3年ぶりの優勝でカップを獲得した。男女アベック優勝も3年ぶりだ。2位に入った名大女子は新人1人を含み、3位の阪大OLC(チームちーちゃん)は新人2人+2回生のチーム。優勝争い常連の朱雀OKが代表メンバーを集められず、またインカレ強豪校の椙山女学園大が失格に沈んだ一方で、熱心な新人を起用した学生クラブの活躍が目立った。

本大会では出走前に地図面を見ないことを条件として、受付にて各走者の地図もチームごとにナンバーカードやレンタルe-card等と一緒に配布された。近年のリレーではよく見られるようになった方式だ。地図は2つ折りの状態にされ、その裏面にJSSOM地図記号一覧を印刷しておくという運営者の工夫が見られた。次回は京都府オリエンテーリング協会が主催する。また新たな工夫が見られるだろうか。

速報より、

MA代表 - 各3.4-3.5km ↑260-265m
1OLCルーパーA1:58:26谷川 友太、菅谷 裕志、松井 健哉
2京都大学選抜。2:07:17安中 勇大、五百倉 大輔、小菅 一輝
3トータス2:08:12石澤 俊崇、山田 高志、小山 温史

WA - 各2.7-2.8km ↑210-215m
1OLCルーパーC2:38:17柴田 彩名、鳥羽 都子、水野 日香里
2名大女子2:39:07川島 実紗、渡辺 菜央美、松井 恵理子
3チームちーちゃん3:12:00帯金 未歩、野田 桃子、阿部 ちひろ
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