内容盛りだくさんの争奪戦初日-第13回さくらんぼ大会1日目(2012)

2012年7月 6日
ナイトOスタート地区:さくらんぼ大会2012

 6月30日、山形県山形市蔵王温泉周辺において「第13回さくらんぼ争奪オリエンテーリング2日間大会」の初日が開催された。

ミドルME:藤沼

 今年のさくらんぼ大会は蔵王温泉近くのゲレンデ周辺が舞台となり、初日は「モデルイベント」「ミドル1レース目」「スプリント」「ナイトO」という、過去のさくらんぼ大会と比べても最大規模の内容である。「モデルイベント」は昨年度から始まった企画で、本戦前にオリエンテーリングの練習を行うことができる。大学生の新人参加者の多い(53人)本大会では、先輩がレース前に技術指導できる機会ということもあり、とりわけ好評となっているようだ。

ミドルWE:高野

 総合成績は2日にわたるミドル2レースの合計タイムで決定され、賞品のさくらんぼを獲得するためにはまず1レース目で優位に立つことが求められる。そんな「ミドル1レース目」のテレインは『蔵王温泉』。前半は見通しの良いゲレンデの斜面を縦に横に駆け抜け、後半はヤブや下草が発達した林でのナビゲーション力を問うコースが提供された。このレースは、MEは藤沼崇(新大OB越王会)、WEは高野美春(入間市OLC)が制した。藤沼は「コントロールの近くでうろうろしてタイムロスを重ねてしまった。また、高地でのレースということもあって息が上がった」と振り返った。この日のMEは順位がめまぐるしく入れ替わる展開となり、フィニッシュタイムも1位の藤沼と2位の立川悠平(新潟大学OCOB)との差はわずか17秒。ミドル2レースで競う総合成績は、翌日の2レース目の結果で大きな入れ替わりが予想された。

スプリント:田村

 一方、「スプリント」と「ナイトO」は総合成績対象外であり、おまけレースとして総合成績とは別に表彰が行われる仕組みになっている。おまけ、とは言ってもそれぞれの1レースで1つの大会が開けてしまうような密度の濃いレースである。「スプリント」のテレインは『鴨の谷地沼』。モデルイベントが行われた地図を拡大した全域森林のテレインである。このレースのLクラスを制したのは田村晃太郎(東大OLK)。田村はミドルと異なり見通しの悪いテレインに「(先に行われた)ミドルよりもミドルっぽかった」と感じたという。岩や穴といった点状特徴物にコントロールが多く置かれたのも、ミドルのような難しさを感じる一因となったのではないだろうか。このコースに対し、田村はコントロール位置周辺の地形を読み込むことに気を遣い、イメージを持ってミスの少ない走りができたようだ。

ナイト:立川

 「ナイトO」は昨年と同様の30秒間隔のスタートと言うことで、昨年はスタート地区の混雑により混乱が見られたが、今年はスタート地区に多くの役員が動員されて案内が強化されてスムーズな運営となった。テレインは『蔵王温泉Night』。ミドルの行われた『蔵王温泉』をスプリント使用に描き直した地図で、ゲレンデも見通しの良い部分を多く使っている。しかし、夜のレースなので自身の持つ照明を頼りに進まなければならず、思い通りに直進できない参加者も多く見られた。また、コースの一部は林の中に存在しており、夜の闇と合わさって難易度が激増...林の至る所で参加者の照明がちらつく様は「みんな道に迷っている」ことの証であった。その中でLクラスを制したのはミドル2位の立川。参加者の装備品はヘッドライトが主流の中で、立川は手持ちのライトを携行。ライトを持っているせいでコンパスが使いにくく、要所要所でしかコンパスを使わなかったそうだ。装備品では不利であるにも関わらず「昼間と同じパフォーマンスができた」という走りは見事といえよう。

 6月末の一大イベントに今年も全国から多くの参加者が集まった。初日の参加者はプログラムによると365名とのことで、東北地方の大会としては最大級の人数である。賞品の高級さくらんぼを争奪する白熱した形式(そういえば、オリエンテーリング界で賞品争奪を銘打った大会は少ない)、2日間にわたる複数レース方式、ナイトO等他の大会では楽しめないレースの開催など、人気を集める理由は数多いが、それらが合わさって「さくらんぼ大会」というブランド自体が絶大な魅力を放っているように思える。

会場アンケート:一番楽しかったレースは?

3月末の長野県大会以来、久しぶりのO-Newsアンケート。今回は全参加者を対象に

Q.(1つだけ選ぶとしたら)今年のさくらんぼ大会で一番楽しかったレースは?

というアンケートを実施してみた。2日目のレース後に会場でアンケートをとっており、筆者と出くわさなかった方には質問をすることができなかったが、ご了承いただきたい。

結果はこちら!

アンケート結果

 今年のさくらんぼ大会は初日の3レースに加え、2日目にも「ミドル」とおまけの「ダウンヒル」という、計5レースが行われた。その中でも最大の人気を博していたのはナイトO! やはり、普段できない形式ということで新鮮さがあるのだろうか。そういえば、ナイトOスタート前の参加者は心なしかテンションが上がっていたように思える。スタート地区でのがやがやとした雰囲気はナイトOの楽しさを表わしているのではないだろうか。

 もっとも、ナイトO以外のレースが楽しくなかったというわけではなく、1人1票ということであえて1つを選んだ結果がこれである。「全部のレースが楽しかった」「正直5レースとも1票ずつ入れたい」という声も多く聞かれた。

以下、速報より

ME - 3.8km ↑180m
1藤沼 崇0:29:56 新大OB越王会
2立川 悠平 0:30:13新潟大学OCOB
3関 淳 0:31:09東北大OLC
4山上 大智 0:31:19 東大OLK
5上野 光0:32:08Team白樺
6 深田 恒0:33:30東大OLK
WE - 3.2km ↑150m
1高野 美春 0:44:40入間市OLC
2高野 由紀 0:48:24入間市OLC
3田中 千晶 0:54:52東大OLK
 
スプリントL - 1.9km ↑70m
1田村 晃太郎0:17:11東大OLK
2 菅野 敬雅0:17:24東北大OLC
3山上 大智 0:18:41東大OLK
4関 淳 0:18:47東北大OLC
4源後 知行 0:18:47ぞんび~ず
6立川 悠平 0:18:55新潟大学OCOB
ナイトL - 3.2km ↑150m
1立川 悠平 0:18:24 新潟大学OCOB
2堀越 和宜 0:18:33 東大OLK
3中野 雅之 0:19:44 東大OLK
4堀田 遼0:19:54 東大OLK
5関 淳 0:20:00 東北大OLC
6石輪 健樹 0:20:01 東大OLK
 
[posted by yi]
広告
  RSS  ATOM

タグ

最近のニュース