いざ、決戦の地フランスへ!-NT国内最終合宿

2011年8月 6日
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フランスへ向け、最終調整の日本代表

 ナショナルチームは7月30-31日と静岡県の富士にて国内最終となる合宿を行い、13日から始まる世界選手権に備えた。4月から始まったトレーニングプログラムもひとまずこれで終了となる。

 4月からのトレーニングプログラムの一環でもあるので日本代表のみの合宿というわけではないが、参加したのはいずれも今とこれからの日本オリエンテーリング界のトップを走る選手たちだ。 フランスでの世界選手権、そしてその後のために4月から毎週のように練習会・合宿を繰り返してきた。国内でも最難級のテレインである勢子辻でも幾度と無く練習を繰り返し、技術と心を磨いてきた。

 そのトレプロ最後となる今回の合宿では本番に合わせたレースが2つ用意されていた。1日目はロング、2日目はミドル。どちらも距離や登距離、出走時間などを本番に合わせてある。しかし1日目は朝から霧や雨で苦しめられ、レース開始後30分ほどで大雨と雷の荒天となってしまった。さすがにこれではレースを続けるのは危険ということで、完走できた選手は殆どいなかった。

 2日目も前日ほどではないものの小雨が時折降る、好条件とは言い難い中でのレースとなった。しかし選手たちは各々最後の調整や練習機会をしっかり活用し、それぞれに何かを持ち帰ったようである。

1日目の宿では何人かの選手たちに世界選手権に対しての気持ちを話してもらった。

小林遼選手

小林遼

-WOCでの出場種目は?

スプリントとロング

-この1年間で自身成長は感じられたか?

トレーニングプログラムで基礎から見直し、レベルの、精度の高いオリエンテーリングができるようになったな、という感じはしている。それをうまく結果に結び付けられれば、と思っている。

-具体的な目標は?

スプリントでまず予選通過。それ以前に、去年は勝負をさせてもらえなかった感があるので、きちんと勝負をする、舞台に立つ。

-去年は初めてというのもあって緊張が?

あとから振り返ってみて、とても緊張してたな、と。その場では感じなかったのだけど。

-世界選手権でここを見て欲しい、というポイントは?

去年は若干山スプリントという感じがあったが、今年は街っぽいので、自分の持ち味であるスピードをガンガン出して、失敗を恐れずガシガシ行こうと思う。

-トレプロでは主にミドルロングの練習だったが、スプリントに向けては何か新しい取り組みなどはあったのか?

去年1年間は、海外遠征のことも踏まえてもう少し自足が欲しかったので、走力強化を行って来た。実際5000mの記録も自己最高、昨年よりも30秒は速くなっている。 あとは東大内のマップを新しくして、スプリントをやる機会を増やしていた。

-昨年の緊張してたということに対する対策は考えているのか? 昨年は10分前に枠に入るということもわかっておらず、何よりイメージができていなかった。だけど今年はちゃんとイメージができているので、大丈夫。

寺垣内航選手

寺垣内航

-WOCでの出場種目は?

ミドルとスプリント

-今回は2回目ということで、ミドルとスプリントではどちらがより自信があるのか?

トレプロでもミドルを意識してきたので、ミドルの方が自信はある。

-1年前の自分に比べてどうか?

去年は怪我などもあり自身の状態も安定していなかった。今年はスタイルも変わっていて、去年はガンガンいくような感じだったが、それだけではやはり通用しないので今年はもっと細かくできるようにトレプロで弱点を補ってきた。

-自信がレベルアップしているのは実感しているか?

去年は高密など形の難しいところはまったく対応できなかったが、今は対応できるようになっているし、うまくいくときはガンガン進むことが出来る。レースという場で試すことはなかなか機会がなかったが、練習の場としては成長を実感している。

-スプリントに対してはどうか?

正直、選考会まではスプリントを走る意識はなかったのだが、今年は積極的にスプリントも走るようにしてきた。ミドルとの両立はやはり難しいが、対策、練習はしている。 あまりスプリントに意識はなかったが、やったことのない練習をやっていくことで、伸び代があるのかな、と感じている。

-世界選手権でここを見て欲しい、というポイントは?

自分はリズムに乗れているときはすごく良いレースができる。そしてそのリズムにうまく乗れるための準備はしてきた。 去年は少し結果を意識しすぎた。今年は自分のやってきたことを出すだけ。そういった延長線で結果が出れば良い。 何を見てくれ、というのは難しいが、まぁミドルでの落ち着いたレース運びを見て欲しい。

柳下大選手

柳下大

-WOCでの出場種目は?

ロングと、確定ではないがミドル・リレー

-やはり今年が2回目となるが、1年前と比べてどうか?

そんなに若手でもないのですごい成長というのはあるかわからないが、技術的にも体力的にも確実にプラスにはなっている。

-具体的な、成長しているものはあるか?

体力的には、トレイルレースで自己記録を更新している。ロードでも、どの距離でも自己記録をここ1年間で更新している。 技術的には、ミス率も低く、手堅くやっている。 オリエンテーリングの大会自体が(今年は特に)少なくて、あまり比較する場面が少なかったが、走っている感触を含めて、以前より山の中のスピードが出せるようになっているし、登りも楽に登れている気がする。そういう時はやっていて面白い。

-世界選手権でここを見て欲しい、というポイントは?

ロングが最初にあるので、おそらく最初に見るところなので、チームを勢いに乗せたい。そこをぜひ見て欲しい。

松澤俊行選手

松澤俊行

-WOCでの出場種目は?

ミドルとスプリント

-これでもう何回目のWOCに?

これで10回目、節目です。

-1年前に比べてどうか?

年々、昨年より伸びているのか?というのは疑問に感じることは、特に昨年まではあった。 今年はまた改めてチャレンジ精神を持って臨もうと思って取り組んでいる。チームメイトのおかげもあり今年は、特に春以降は、ここ数年の中では最も充実した年になったと思う。

-今の日本をチームとしてどう見るか?

一緒にトレーニングする機会が多くなって、基礎的な力も上がっている。チームとしてのコミュニケーションだったり、お互いの特性を理解しているという点でも例年以上。いて安心感のあるチームになった。 もちろんチーム内での競争は激しいが、世界選手権では敵ではないのでお互いに情報交換したりで、頼もしく感じる。

-ここ最近はまたキレがあるが、それは何が起因しているのか?

実は1年間を振り返ると冬の間はトレーニングが少なくて、それが逆にリフレッシュできたのかな、と。なので春先の、選考会に向けての練習をテレインで行っているときはそんなにキレを感じなかった。 しかし疲れがたまっていないことや新鮮さがあり、オリエンテーリング中の課題に向き合うことが面白く感じるようになった。それが充実につながっている。

-世界選手権でここを見て欲しい、というポイントは?

テレインが難しいので、そういった中日本選手がどう攻略するのか。そして10回出場というのは他の国の選手でもそうはいないので、そこは経験豊富な自分が優れたものを見せる勤めを見せたい。

世界選手権は13日にロング予選が行われ、14日にミドル予選、15日開会式、16日スプリント予選決勝、17日ロング決勝、19日ミドル決勝、20日リレーと続く。なおフランスとの時差は8時間だが、現在はサマータイムのため7時間の時差となる。日本選手それぞれの出場種目は以下のとおり。

男子
スプリント小林、寺垣内、松澤
ミドル寺垣内、松澤、柳下
ロング小泉、小林、柳下
リレー小泉―柳下ー松澤
女子
スプリント関谷 皆川、加納
ミドル関谷、加納、井手
ロング関谷、皆川、井手
リレー皆川―関谷―加納

※リレーは暫定

日付種目時間日本時間
8/13(Sat)LONG-Q11:30- Women18:30-
13:10- Men20:10-
8/14(Sun)MIDDLE-Q14:00- Women21:00-
15:10- Men22:10-
8/16(Tue)SPRINT-Q09:00- Women16:00-
09:35- Men16:35-
SPRINT-F15:01- Women22:01-
16:06- Men23:06-
8/17(Wed)LONG-F12:31- Women19:31-
13:00- Men20:00-
8/19(Fri)MIDDLE-F13:31- Women20:31-
15:10- Men22:10-
8/20(Sat)Relay14:00- Women21:00-
14:30- Men21:30-

 一部の選手は既に日本を出発しており、残りの選手も順次来週には出発する。合宿のミーティングでの話を聞く限り、代表選手を含めトレプロに参加した選手はみなそれぞれが具体的な成長を感じているようだった。その成長を、ぜひWOCという最高の舞台で見せて欲しい。

 O-Newsとしては、今年は大会期間中にみんなで応援できるような、ちゃっとのようなものを設定しようと計画している。twitterなどとも連携できるものなので、ぜひレース時は一緒に応援・観戦してほしい。

[posted by c-miya]
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