世界MTBオリエンテーリング選手権は23日、ロングディスタンス決勝が行われ、日本の多田宗弘が2時間22分18秒で22位となり、自身の持つ日本最高記録の46位を大きく上回る快挙を成し遂げた。
男子の決勝には予選を通過した60名に加え、予選のレース中に地元の警察らに足止めされるというトラブルに見舞われた日本の羽鳥和重ほか1名が裁定により進出し、あわせて62名が出走した。
多田は予選ヒートを9位で通過しており、決勝は後方から26番目でのスタート。20時46分頃(日本時間)にフィニッシュした時点では7位で、そこで28位以上が確定していた。
その後は有力選手が続々とフィニッシュし、多田の順位も下がってはいったものの最終的には22位とし、自身が持つ日本男子最高位だった2009年の46位を大きく上回る好成績をあげた。
多田はレース後、「実は結構ミスしています。もったいなかった。しかし登りでは世界でもトップ水準に達していることがわかったのは収穫でした。ミドル・リレー・スプリントと徐々に傾斜がゆるくなるのが残念ですが、今日以上の結果を出すべくがんばります。」とコメントし、残るレースでも更に上位を目指す意気込みを示した。
また同じく決勝に進出した羽鳥和重は、裁定による決勝進出のためトップスタートとなった。08、09年の多田宗弘、09年の玉木圭一に次ぐ史上3人目のファイナリストとなった羽鳥だが[※]、予選は問題なく通過していた事を証明する50位を記録した。
[※]2002年にフランスで開催された第1回大会では、個人戦はショートとロングの2種目が行われたが、いずれも予選は実施されていない。
一方女子は49人で決勝が行われ、日本の宮内佐季子はメダル獲得には至らなかったものの2時間13分21秒のタイムで15位とし、こちらも自身が持つ日本女子最高位だった09、10年の21位を上回る結果を残した。また皆川美紀子が3時間13分22秒で42位、渡瀬美佳が3時間14分38秒で43位、加納尚子が3時間23分17秒で44位だった。
なお男子の優勝は世界ランキング2位のサーレラ(フィンランド)で、昨年のミドル以来2つ目の金メダル。また女子の優勝は予選ダントツトップだった世界ランキング4位のコーンヴィグ(デンマーク)で、これが自身初の金メダルとなった。
以下、成績より
| 男子決勝(37.3km ↑1,350m) | |||
| 1 | Saarela Samuli | 02:00:12 | FIN |
| 2 | Skovgaard Knudsen Erik | 02:04:47 | DEN |
| 3 | Gritsan Ruslan | 02:06:27 | RUS |
| 22 | Tada Munehiro | 02:22:18 | JPN |
| 50 | Hatori Kazushige | 02:45:31 | JPN |
| 女子決勝(27.5km ↑750m) | |||
| 1 | Kornvig Rikke | 01:47:59 | DEN |
| 2 | Stengard Ingrid | 01:54:12 | FIN |
| 3 | Scaravonati Laura | 01:57:25 | ITA |
| 15 | Miyauchi Sakiko | 02:13:21 | JPN |
| 42 | Minagawa Mikiko | 03:13:22 | JPN |
| 43 | Watase Mika | 03:14:38 | JPN |
| 44 | Kano Naoko | 03:23:17 | JPN |
| 男子B決勝(24.4km ↑600m) | |||
| 1 | García JAVIER | 01:44:15 | ESP |
| 2 | Soria David | 01:46:47 | ESP |
| 3 | Huster Mark | 01:47:34 | GER |
| 6 | Ito Kouji | 02:00:16 | JPN |
| 8 | Adachi Tatsuhiko | 02:06:29 | JPN |
| 9 | Mizutake Shinichi | 02:06:53 | JPN |
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コメント
「22位」が既に客観的な言葉ですから、それを評価する言葉は「快挙」であれ「大健闘」であれ、その人の主観が入り込んでいるのだと思います。
私の場合は、多田選手の22位が確定した時に「これは凄く凄い!快挙だ!」と感じたのです。その背景にある考えは、前のコメントに記した通りです。
「大健闘」は、私の感覚では評価の言葉としては少し格下で、その人の肩を叩きながら「お前良く頑張ったな!」と言うようなイメージを持っています。
フットO経験者さんが「15位の方が快挙だ」と感じても、それは間違いという事では無いのだと思います。onoeさんが私の表した「快挙」に違和感を感じた事もまた同様で、「その人がどう感じたか?」が大切なのだ(大切にしたい)と考えています。
私も若干、違和感がありますね。
言葉の問題かもしれませんが、「快挙」というからには客観的な
数値としてのレベルを期待します。その背景とか、チームとして
の価値とか、本人の目標とか、周りの期待度等を踏まえての評価
なら、私は「大健闘」というような、主観的な表現を使いたいと
思います。そして、22位でもこれこれこういう理由ですばらしい
価値があるんだということを説明するというスタイルで。
宮内の場合、自他共に不満足だからということなら、どのあたり
から快挙になるのでしょう? 例えば、15位でなく12位でも
快挙じゃないのか、もっと行って8位だったらどうか、と考えた
とき、やはり期待度が高かったので不満に終わったのなら快挙に
ならないということでしょうか?
ここまで書いて読み直してみたのですが、どうやら私は「快挙」
という言葉を、客観的な事実を伝える言葉、だと捉えているよう
です。なので自分の主観的な評価として伝える場合は、別の言葉
(大健闘の方が少しは主観的な言葉としてみてもらえる)の方が
適切じゃないかなと感じるので、それが、違和感になったのだと
思います。
確かにそのような見方も可能ではあります。しかし宮内選手は自ら「メダル獲得が目標」と宣言して世界選手権に臨んでおり、その目標からすれば15位という順位は本人にとっても、また応援者からも不満足なものであっただろうと認識しています。
多田選手のこの成績は、男子でも日本が中堅あるいは強豪国に対抗しうる勢力になりつつあることを示したものであり、これを評価して今回は多田選手の22位を快挙と報じました。
22位より15位の方が快挙じゃないんでしょうか?
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