マウンテンバイクオリエンテーリング(MTBO)で世界と戦う宮内佐季子選手のコラムが今月からスタートします。題して「イタリアでメダルを取るために」。来年8月にイタリアで開催されるMTBO世界選手権でのメダル獲得を目指す宮内選手の様子を月1回のペースでお伝えします。
夏のMTBO世界選手権と冬のシクロクロスのシリーズ戦が私の重要なレースということで、そのレースが終わった後約1ヶ月はオフという位置づけで遊んでいる。
レース前に自転車に乗る時は「追い込む」「疲れ抜き」「技術練習」など目的が全てレースに繋がっているので、レースを終えると「好きに走りたい!」という気持ちがわいてくる。世界選手権が終わるとやはりただ好きに自転車に乗ることが楽しくて楽しくて、封印していたロードバイクに目的を決めずに(目的地を決めないわけではない)乗っていた。
オフの最初は自分からダッシュしたいと思うことが少なかった。信号や競る相手がいる時や左折車がいる時に良い位置につけるためのダッシュなどだけで、あとは流して乗ることが多かったが、オフの終盤は気持ちがシクロクロスに切り替わってきたようで、ぷら~っと自転車に乗っていてもレースを意識したダッシュや追い込みをすることが増えてきた。
ということで、オフの目的その1「体と気持ちを目標から切り離して好きにさせ、体と心がまた自然にレースに向かっていくことを待つ」というのはほぼ終了したようだ。
目的その2は、「これからのトレーニングの導入」を少し。
私のMTBのギアは前3枚後ろ9枚で27通りの使い方があり、その中で傾斜や路面によって使うギアを決める。私は比較的重たいギアを踏む傾向があるのだが、もっと軽いギアを使った方がいいというアドバイスを何人もからもらったのでまずはその検証をしないといけない。もし軽いギアを使った方がMTBOやシクロクロスが速くなるなら、軽いギアを使う練習をしていくことになる。
私が重めのギアを使う理由は、この重たい太ももを何回も上げたり下ろしたりするのはエネルギーの浪費だと思うのと、ガタガタの路面では多少踏み応えのある状態の方がバランスを取りやすいと思うから。
交通量の多い所で軽いギアを使ってみたところ「左折車発見→ダッシュして良い位置につける」というシーンでは最初の加速は格段に早く、普段より断然良い位置につけられたのだが、それ以外は何のメリットも感じなかった。
ということでこのオフは自転車にペダル回転数を表示するメーターをつけて高めの回転数(=軽いギア)に慣れるようにしていた。そろそろ慣れてきたので、インターバルトレーニングを開始したら色々なギアで何本も同じ場所を走り、1ヶ月ぐらいかけて適切なギアを選べるようにしていく予定。
別の遊びを一生懸命することもオフの大切な要素だ。今年の夏は湖でのカヤックとウィンドサーフィン。もちろん、集中して。誰よりも楽しむ。初体験のウィンドサーフィンは、風の力にぶら下がってビューンと連れて行かれる(傍から見ているとスーッぐらいだけど・・・)のが快感!
だけどそれほど力を受けてもバランスを取っていられることは殆ど無い。大抵はバランスを取ってボードの上に突っ立って弱い風でちんたら進んでいて、風が強くなるとバランスを崩して帆を倒してしまう・・・ま、どんなことでも最初はこんなもので、少しでも快感を味わえたのはラッキーだったのだろう。
最後、いつもよりしっかり働く。収入がいちばん多い季節。一応、これも達成。
9月はMTBのレースや7人リレーもある。そこでいちばん負荷の高いトレーニングができるよう、MTBでも、たまにはランでも高負荷をかけていく予定。
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