昨年の雪辱誓う名児耶が優勝-2010年MTBOの集い

2010年5月27日
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レース中の名児耶選手:2010年MTBOの集い

来る7月10〜18日にポルトガル・モンタレグレで開催される第8回世界MTBO選手権大会の日本代表選手選考会を兼ねた2010年MTBOの集いが16日、長野県富士見町「富士見の森for MTB-O」で開催され、男女あわせて20名が参加した。

日本におけるMTBOのイベントは、年間を通じてこの集い1回のみである。同イベント実行委員会の多田宗弘代表(多摩OL)は「MTBOのイベントが開催できるテレインは限られており、特に渉外活動には苦慮する。参加者数は今より増えて欲しいが、あまり増えすぎてもトラブル発生の原因となるためジレンマを感じる」とMTBOの厳しい現状を打ち明けた。

Lクラスのマップ

テレインは八ヶ岳山麓の緩斜面で、JSOMで言う所の「505 道(Vehicle track)」が発達している。MTBOの地図図式規定ではMTBでの走りやすさが地図に表記され、例えば砂利が敷いてあったり、わだちが出来ていたりするような路面が堅い道は走りやすく、逆に落ち葉や土で覆われた柔らかい路面では走りにくくなる。さらに道を塞ぐような倒木もMTBでのナビゲーション走行に影響を及ぼすため、全て表記される。

MTBOに必要なスキルは大別すると2点あると言えそうだ。1つは「MTBの走行・操縦技術...登りや悪路、分岐などでいかに速度を落とさずに、また下りやスピードを出せる路面でもより追い込んで速く走れるか?」、もう1つは「オリエンテーリングの技術...いかに期を捉えて地図を読み、ルートチョイスを行いそのルートを記憶し正しくナビゲートできるか?」。もちろん持久力や筋力といった体力や、MTBのメンテナンスも必要になってくるが、緑の中で感じる風の心地良さやハイスピードで流れてゆく林の風景は、フットOでは味わえないMTBOならではの魅力だろう。

本イベントでは距離別に2クラスが設けられ、Lクラスでは名児耶敏也選手(広島OLC)が59分57秒で優勝、2位は小谷部明選手(所属なし)、3位は芝田敏仁選手(中華どんぶり)という結果となった。またLクラスの女子のみの成績では宮内佐季子選手(ぞんび~ず)が1時間07分13秒で他の選手を大きく引き離してトップとなった。

ちなみに昨年のイスラエルで開催されたMTBWOCオープン競技のH21Aで優勝している羽鳥和重選手(川口OLC)は第2コントロール通過後、第3コントロールへの下りのロングレッグでチェーン脱落のトラブルに見舞われ公式成績ではDISQとなったが、MTBを借りての2回目では56分11秒のタイムを叩き出している。

Lクラス(総合)
1名児耶敏也0:59:57広島OLC
2小谷部明 1:00:21所属なし
3芝田敏仁 1:01:28中華どんぶり
4足立辰彦 1:02:56OLCルーパー
5小島卓也 1:02:57みちの会
Lクラス(女子の部)
1宮内佐季子1:07:13ぞんび〜ず
2皆川美紀子1:18:29みちの会
3砂田芳子 1:22:40ちゃりんこチェリー
4加納尚子 1:24:37朱雀OK
宮原洋子 DISQ 所属なし

なお代表選考には男子6名と女子4名がエントリーし、多田選手も含めた11名が日本代表と決定した。選手名は下記の通り。

【男子】
名児耶 敏也(広島OLC)
小野 幸一(所属なし)
芝田 敏仁(中華どんぶり)
源後 知行(ぞんび〜ず)
樋口 一志(朱雀OK)
羽鳥 和重(川口OLC)
多田 宗弘(多摩OL)
【女子】
宮内 佐季子(ぞんび〜ず)
皆川 美紀子(みちの会)
加納 尚子(朱雀OK)
砂田 芳子(ちゃりんこチェリー)

※()内の所属はLap Centerに記載のもの

名児耶選手「去年の世界選手権ではMTBOというものがよくわかっておらず惨敗した。それ以降リベンジのために練習を続けて来た成果が出せた。」

 

宮内選手「今日のレースは全体的には満足のいく内容だった。スピードを出せる所では出し切り、減速する場合でも最低限に抑えられた。地図読みや変速のタイミングもうまくいった。」

 

また本イベントには羽鳥咲和さなさん(川口OLC)が唯一の中学生としてSクラスに参加し、1時間58分45秒のタイムで完走している。

羽鳥さん「ルートチョイスで失敗し、登りが多くなってしまったようです。でも完走できたのは良かったと思います。」

 

日本代表チームは6月12〜13日に同場所で強化合宿を行い、7月の本戦に臨む。宮内選手によればMTBOは日本と世界との差は大きくなく、入賞を狙える位置にあるとの事。今年の夏はポルトガルもより熱くなりそうだ。


今年のMTBOナショナルメンバー。前列左から皆川選手、宮内選手、砂田選手、加納選手、後列左から小野選手、羽鳥選手、芝田選手、多田選手、源後選手。

(写真:藤島由宇)
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