寺垣内がトップで内定-日本代表選考会(ロング)

2010年4月 5日
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宮内佐季子、最終コントロール:日本代表選考会(ロング)

 2010年度日本代表選考会(ロング)は4日、静岡県の『村山口登山道』にて行われ、ME寺垣内航、WE宮内佐季子、MU山上大智、WU稲葉茜がそれぞれ1位となった。

 今回の選考会(ロング)は8月の世界選手権(WOC)と7月の世界学生選手権(ユニバー/WUOC)の日本代表選考会であり、それぞれ1位が代表内定となる。また、WOC選考では2位が強化選手でありトップの107%以内のタイムなら内定となる。

 2月末に同テレインで行われたFUJIシリーズプレイベントと同様に今回もポイントとなるかなり長いロングレッグが設定されたコースだった。また、今回はロングレッグ以外でも上位のルートはかなり分かれており(ミクロなものも含め)多彩なルートチョイスが待ち受けるコースだった。

ME上位者ルート図

 男子WOC選考ではウイニング設定70分に対しその70分台に3人が入る争いとなりトップの実力が拮抗していることを物語る。その中で今回抜きでたのは京葉OLクラブの寺垣内だった。69分18秒と2位の小泉成行とは1分ほどの差。ルート図を見てもわかるようにアタックなどでミスをしているものの、走れる区間でしっかり走り切ることが出来たのがポイントだったようだ。ロングではこのような走り切る体力・走力が要求される。それに見事応えた形だ。

 寺垣内はこれまでユニバー等の代表は経験しているが世界選手権の代表はこれが初となる。若い世代がどんどん伸びてきて日本代表もまた新たな力を手にして行く。これからの活躍が楽しみだ。 なお、選考基準では2位の小泉は強化指定選手であるので内定と成り得るのだが、今回のWOCには出場せずアジア選手権に照準を合わせているようなので寺垣内のみが内定となりそうだ。

 一方、WOC選考と同コースで行われたユニバー選考では東京大学の山上大智が快走で昨年のインカレロングチャンプである同じく東京大学の小林遼に4分以上の差をつけてトップ通過。このタイムはWOC選考の中でも6位相当のタイムとなり、速い。 レースの内容を聞いてみると、2-3のロングレッグの後半で2分後スタートだった松澤俊行が山上を視界に捉え、最後のアタック(山上は藪を切り、松澤は西から藪を巻いた)で松澤が先行。そこからはだいたい同じくらいの差のまま終盤のロングレッグまで竸っていたようだ。 この竸っている間もパックだったわけではなく、ルートはほとんど別々だったがコントロール付近で合流、という繰り返しだったという。

山上:
松澤選手は常に同じリズムで速く、対して自分は(地図読みなどで)よくスピードが落ちてしまったりで(竸っているのはわかったが)パックという感じにはならなかった。松澤選手が自分をどう見るのか(利用するのか)わからなかったし、自分も利用しようとして離される可能性も大きかったので自分のオリエンテーリングを貫くことを第一に考えた。そしてそれを実行出来たのが良かったのだと思う。 ただ、13-14のロングレッグを道走りしていたときに松澤選手の速さについていけなく差が開いてしまい、その後でミスをしてしまったのは残念だった。

 パックではなく競りあって中盤をほぼ松澤と同ペースでレース運び出来ているというのが頼もしい。少なくともその区間はフル代表クラスのオリエンテーリングができているのだ。この若い世代もまた大きな期待を膨らませてくれる。

WE上位者ルート図

 女子WOC選考はフットOでは久しぶりに代表選考に姿を現した宮内が渡辺円香(ES関東C)を秒差で抑えトップ。途中のルートではっきりとは細いラインで示せないという区間もあるのだが、宮内はそうなってもいい区間とそれではダメな区間の選択・切り替えが巧い。宮内は強化指定選手ではないのだが、WOCへは代表として行くのかと問うと「う~ん...」と言葉を濁らせた。今後の動きに注目だ。

 女子ユニバー選考は全員の成績がそのままWOC選考の下に付くという、目指す大会のレベルからすれば当然だが少し物足りない結果となった。昨年度のフル代表である関谷は別だが、その他の選手はWOC選考組に対して圧倒的に巡航速度が遅い。女子はやはりここの世代間の差がかなり大きいようだ。

 今回、男子の13-14と女子の6-7はまったく同じレッグなのだが、女子で寺垣内の通ったような北の道周りを取った選手は(上位には)いなかった。これは男子が女子がというよりも、女子の地図ではそのルートとなる道の外の地形が書かれない外周道路となっていたことに拠るのではないか?と見られる。たしかに女子の地図でプランしようとすると外周道路を通るルートはなかなか見え難い。そういった要因もルートチョイスに影響を与えるのかと思うとまた面白い。

 WOC、WUOC、そしてJWOCの選考会はまた1週間後に三島市でスプリントが、村山ジャンボ周辺でミドルによる選考会がそれぞれ行われる。その選考会とそれまでの結果から、早ければその日の内に代表は決まるようだ。できればその模様はtwitterなどを通してなるべく早くお伝えできるようにしたい。

以下、速報より

ME - 9.5km ↑320m
1寺垣内 航1:09:18京葉OLクラブ
2小泉 成行1:10:30ときわ走林会
3柳下 大 1:10:42みちの会
4松澤 俊行 1:10:48松塾
5加藤 弘之 1:12:47ES関東C
6山口 大助 1:15:10ES関東C
WE - 5.96km ↑200m
1宮内 佐季子0:58:20ぞんび~ず
2渡辺 円香0:58:25ES関東C
3朴峠 周子 1:04:27ときわ走林会
4加納 尚子 1:05:47朱雀OK
5井手 恵理子1:09:58朱雀OK
6星野 智子 1:17:09津田塾大学
 
MU - 9.5km ↑320m
1山上 大智1:13:50東京大学
2小林 遼 1:18:02東京大学
3谷川 友太 1:20:52名古屋大学
4松井 健哉 1:22:52名古屋大学
5小山 温史 1:23:05トータス
6片岡 裕太郎1:25:00名古屋大学
WU - 5.96km ↑200m
1稲葉 茜 1:19:37ときわ走林会
2江幡 禎子 1:19:58東北大学大学院
3関谷 麻里絵1:21:59朱雀OK
4高野 美春1:32:57十文字女子大学
5本間 理紗 1:35:28東北大OLC
6小玉 千晴 1:41:03椙山女学園大学
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