おりらぼ-第14回:パーマネントコースを使おう! 後編

2010年2月13日
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 前編に引き続き、パーマネントコースの利用をご紹介。後編ではパーマネントコースをどうトレーニングに活かすかという視点で考えてみたいと思います。

 筆者はこれまでパーマネントコースといえば1,2回回ったことがあるだけで、ほとんど初心者状態でした。仏子のコースを回ったときに、トレーニングとして回るということを意識していたので、そこでポイントと思ったことを挙げてみます。

コース自体は簡単

 もともと初心者向けにも考えられているのでコース自体はほとんどが道を辿るだけで行けるので難易度は低いです。ではトレーニングにならないかと言えばそうではなく、考え方次第だと思います。

 普通の大会と同じようなオリエンテーリングができなくても、例えば「ラインを乗り換えたとき、ラインの方向が変わったときに必ず正置する」「常に現在位置をサムリーディングする」など、そういったポイントを絞った練習には十分使えます。日常の練習として利用するのであれば、大会時以外にそういう練習ができるというのは貴重だと思います。

与えられる情報が少ない

 パーマネントコースの多くは植生情報が記載されていません。これは長い期間地図を使うので、その間に変わりやすい植生を敢えて入れていないのではないでしょうか。競技者にとっては植生の状態というのは現在位置やチェックポイントとして利用出来るものです。しかしそれがパーマネントコースの地図にはありません。 このことから、思ったよりも現在位置を特定することは難しくなります。使えるものは道や周りの地形などです。

 このことを利用して、「道を走っている時にその道の特徴(登っている/下っている/コンタ道/ピークを巻く道...等々)を捉えながら走る」というような練習になります。

意外と侮れない

 確かにコントロールのほとんどは道沿いにあるのですが、例えば右図の2-3のレッグを見てください。一見すると単純に尾根道を登って西へ走って行けばたどり着く(見える)と思ってしまいがちです。しかし、この3番のコントロールは実は道の分岐ではなくピークの上にあります。(そもそも、道がつながっていないので分岐は存在せず、ピークのオープン地帯の端からまた北に道が伸びている。)

 実際、私が行った時も「あれ?この辺だよな?」と止まって後ろを見ると高見さんが止まっていて「ここですよー」と見上げた先にポストがありました。

 さぁ、このピークを見逃さないためには、どういったプランが必要でしょう?

トレーニングとしての活用法

 パーマネントコースの特徴は前項で書いたとおりです。人によって感じるものは違うかもしれませんが、私にとっては十分練習に使えるものと思いました。さて、ではパーマネントコースを使ってどのような練習ができるでしょうか?いくつか考えてみました。

正置走

 特にテクニカルというわけではないので、それなりのスピードで走ることは出来ます。そうして走っている時にちゃんと地図を見る、ポイントポイントで地図を正置する癖をつけるにはこういう簡単で、あまり他のことを考えなくて済むコースは適しているのではないでしょうか。

歩測の練習

 特にタイムを気にすることもなく、利用時間も自分の好きにできます。こういう時を利用して普段大会(本番)では出来ないことをやりましょう。一定区間の歩測をやったり、同じ場所を何度も繰り返したり、登るときと下るときの差も調べることが出来ます。1つのコース全て歩測し続ける、なんてこともできるでしょう。

縮尺の慣れ

 例えば1:15000の地図を使う大会が目標としてあったとき、最近の大会ではあまり1:15000の地図はありません。しかしパーマネントコースでは1:15000の地図もまだまだあります。そういう場所を利用して1:15000の感覚をつかんでくるのもいいでしょう。

類似テレインへの対応

 大会開催地の近くにパーマネントコースがあれば、そこへ行って利用することが出来ます。(もちろん、範囲が被っていなければですが。)近くのテレインなら地形の感じや植生状態なども似ていることが多いです。前日イベントがあればそれに参加するのもいいですが、それがまったくタイプの違うテレインで(山岳テレインと公園スプリントなど)行われることもあります。その場合は身体的な調整やコントロール周りなどの確認はできますしそれももちろん有効だと思います。しかしパーマネントコースを使って近隣テレインの様子を見ながら調整してみる、というのも選択肢に成り得るのではないでしょうか。

越生梅林コースへ

 実は前回の仏子コースは1月11日にコースを回ったのですが、仏子の線路を超えた西側は24日に行われたジュニアチャンピオン大会のテレインでした。(隣接、というほど接しているわけではないですが。)大会の会場となった小学校は仏子の地図内にあったりします。このコースを回ったのが2週間後の大会に活かされたかというと、成績では示せなかったのですが...。

 そしてこの記事を書いている日付は2月13日(土)、明日は埼玉県越生町で早大OC大会が開かれます。そして越生町にもパーマネントコースがあり、これもネットプリントでプリントできます。というわけで行ってきました、越生梅林コース。

より大きな地図で パーマネントコース案内 を表示
駐車場脇にある案内板

 2月13日、天気は朝から雪と雨の中間くらい。道路上に積雪は見られないが、舞っているのはどうにも雪っぽい。昨日の記事で越生へ行くことを宣言していなければきっと行かなかっただろう。

 仏子のコースの案内板は撤去されていましたが、越生梅林コースの案内板は健在。といってもリニューアル前の『おごせ休暇村センター』コースということになっており、マスターマップもネットプリントの案内(+近隣セブンイレブンの位置案内)へと変わっています。

雪まみれ

 そそくさと準備をしてさっそく出発。ウェルサンピア越生の裏にある散策路から山に入っていきます。しかし、そこはもう雪で白くなっていました。そして「ヤブ入るな。ヘビ注意。」の看板を見て、斜面を見て、道周りのルートを選ぶことにしました。いや、こんな天気だったらヘビも活動していないと思いますが。

 雪は多少あるものの、ちょっと暗い林の中では積もっていなかったりで、そう問題にはならず。気温もそこまで低くなくて、途中で中に着ていたシャツを1枚脱ぎました。やはり走れば暑い。

弘法山にある神社(3ポ)
狛犬も雪化粧
越生梅林
梅は越生町の青ダイヤ

 朝から雪混じりの雨が降っていてテレインの様子が心配でしたが、雪の影響は殆どないように感じました。(雪は山の中だけで、住宅地は積もったりはしていませんでした。)雪というよりも雨で滑りやすくなっている箇所はありましたが。特に石階段は滑りますね。植生の状況は、冬だからということもありますが比較的爽やかに見えました。 明日のテレインと同じ山というわけではないので完全に明日の状況をシミュレートできるわけではないですが、なんとなく感じはつかめたような気がします。

 テレインの様子が何となく掴めたというのもいいですが、こうやってすべて自分のペース(都合)で前日の調整ができるのはやはりいいですね。ちゃんとオリエンテーリングの動きで身体を動かすことが出来ました。ちなみに今回のコースは6.8km設定で、私のタイムは55分でした。途中で写真を撮ったりシャツを脱いだりしていますが。身体的にもそれなりにいいトレーニングになったのではないでしょうか。

パーマネントコースを利用しよう

 というわけで、前後編に分けてパーマネントコースの利用についてご紹介してきました。今までパーマネントコースを利用したことのない人も、一度使ってみるといいと思います。せっかくそういったものが用意されているのですから、利用しない手はありません。あるものは使うべきです。 現在管理状態がよろしくなく、利用者もほとんどいないものも多くありますが、そういうコースでも利用することによって管理する意味を作り、リニューアルなどのきっかけにもなります。そういう意味でも、どんどん利用してください。お願いします。

 パーマネントコースについては、JOAでも平成22年度に全国の状況調査を行い、より案内等を充実していく予定となっています。公式な情報はJOAですが、パーマネントコースについての情報はほかにもあります。オリエンテーリングマガジンでも毎号連載している大高さんのサイトはかなり参考になるので、パーマネントコースを回る前に一度見ておくといいでしょう。

 そして準備ができたら、ぜひあなたもパーマネントコースを自分のオリエンテーリングに組み入れてみましょう。

おりらぼ:パーマネントコースを使おう!
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[posted by c-miya]
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