おりらぼ-第13回:パーマネントコースを使おう! 前編

2010年2月12日
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パーマネントコースを使おう:おりらぼ第13回

 身近にあるはずなのに、大会にばかり出ているとなかなか利用する機会のない人も多い常設コース。存在を知っていても利用方法がわからない。そんなあなたのために、今回のおりらぼはパーマネントコースをご紹介。

 今回のおりらぼではパーマネントコースの紹介をしますが、内容を前後編に分け、前編である今回はパーマネントコースの地図入手から実際に利用するまでの流れをご紹介します。次回(明日13日を予定)はそれをトレーニングなどに取り入れる、競技者としての利用の仕方を考えます。

 パーマネントコースというのはパーマネント、つまり常設コースのことであり、いつでも誰でも利用出来るように設置されたオリエンテーリングコースのことです。全国にはJOA公認のパーマネントコースだけでものべ700コース以上ありますが、その多くは数十年も前に設置されたもので、その後の管理がなされていないものも多くなっています。現在でもコースを回れそうなものの一覧はJOAのサイトから見ることが出来ます。ただし、このリスト自体も古くなっているので、実際にどうなっているのかは管理している都道府県協会等に問い合わせた方が安心でしょう。

 各都道府県協会のウェブサイトにはそこのパーマネントコースの状況やリストを掲載していることもあります。それは殆どの場合JOAのリストよりも正確・詳細ですので必ずチェックするようにしましょう。

 というわけで、O-Newsでは実際に埼玉県の『仏子』コースを回ってきたので、その様子とともにパーマネントコース利用の流れを見ていきましょう。

地図の入手

 利用するコースを決めたら、次は地図を入手しなければなりません。大会と違ってそこに役員がいるわけではないので、基本的にはすべてセルフでやると思っていた方がいいです。コース地図はスタート地点近くの商店や都道府県協会事務局などで販売しています。ただし土日には営業していない商店もあるので注意が必要です。 そういう時に便利なのがネットプリントです。ネットプリントに登録されているパーマネントコース地図はJOAの案内によれば12箇所(3月からは埼玉の東松山コースが加わって13箇所)あります。これはセブンイレブンのコピー機から登録されている地図を印刷(≒購入)することができるというものです。

 ネットプリントで地図を手に入れるのは(セブンイレブン限定という条件はありますが)一番気軽ではないでしょうか。いつでも手に入りますしね。今回仏子コースを選んだのも、ここがネットプリントに対応しているという点が大きいです。

ネットプリントによる購入方法

 では、実際にセブンイレブンのコピー機でネットプリントを利用してみましょう。詳しくはネットプリントのコンテンツギャラリーにも書いてありますので、どうぞご参考に。

コピー機のメイン画面です。左側のメニューから「ネットプリント」を選択します。このコピー機では他にもファックスが送れたりします。便利ですねー。

手順の確認です。

各地図ファイルには予約番号が付与されています。JOAの案内ページから予約番号が確認できるので、メモしておきましょう。ちなみにパーマネントコースのファイルはすべて最初の4桁はJOAPとなっています。そのあとの3桁はパーマネントコースの登録公認番号、最後の1桁は同じコース(地図)でAコース・Bコースがあったときに使われます。仏子コースの場合は公認No.11なので「JOAP011A」となります。

番号を入力するときは画面に入力番号を表示/非表示を選べます。

入力後、しばらく待つとそのファイルが表示されますので、目的のものかもう一度確認しましょう。

ここでプリント設定、代金なども表示されます。代金はB4までが200円、A3の地図が280円となっています。

これで準備が出来ました。お金を入れて、プリントスタートです。

 さぁ、これで地図は入手出来ました。パーマネントコースは主に初心者を対象としていることが多いので、地図も植生の入っていないものが多いです。昔は国土地理院発行のものをほとんどそのまま使った物(そして更新されないもの)も多かったようですが、最近は大会で同じテレインを使ったり、新たに調査するなど、ちゃんとリメイクされているものも多いです。

 下の画像は、今回の仏子コースの地図(左)と、同じ範囲の植生の入った地図(右)です。どちらも『茶の里入間II』という地図で、何年か前までは茶の里いるま大会などで使われていた良テレインです。

さぁ、出発しよう

『仏子コース』マップ

 この仏子コースのスタート地点は仏子駅北口のすぐそば。多くのコースではスタート地点に案内板(JOAのサイト内に例を見ることができる)があり、パーマネントコースの説明等が記載されています。

 そうそう、パーマネントコースの中には地図にコースが書かれていないものもあります。その場合はこの案内板にコースが記載されているので、それを自分のマップに書き写してからスタートすることになります。この「マスターマップ方式」は過去には普通の大会でも行われていた方式です。 現在でも白図しか手に入らなかった合宿などでは運営の手間(丸書き)を軽減(≒手抜き)させるために使える方式でしょう。


より大きな地図で パーマネントコース案内 を表示

 なお、この仏子コースのスタート位置はgoogleマップでいうと左図の場所になります。

 また、スタート地点の少し北、「仏子駅北」の交差点にセブンイレブンがあるので、そこで地図を入手するのが近くていいでしょう。

 
スタート地点は実はマップ外!?

 スタートしてしまえば、オリエンテーリングのルールは何も変わりません。普通にナビゲーションして最初のコントロールに向かいましょう。

 ここのコースの場合は、スタート地点は実はマップ外だったりするのですが、それはまぁご愛嬌ということで。ちなみにこの画像、北を上にしているのですが、1が天地逆になっているのがわかりますでしょうか?なかなか謎のマップです。(ほかに8も逆になっている。)

コースの通過証明

 普通の大会ではコントロールの通過証明はEカードやコントロールカードを使用します。しかしパーマネントコースではEカードユニットも針パンチもない所が多いです。(比較的新しいコースでは針パンチをポストに付けているものもあります。) ではどうやって通過証明をするのかというと、写真にもあるコントロールに書かれた記号(ここではアルファベットのL)です。これを地図にある記号記入欄に書きこむことで通過証明とします。

 つまり、実際に回ってなくても記号さえ知っていれば通過証明できてしまうので、この写真がどのポストかはヒミツです。

 この方式のため、少し前まではボールペンが必要装備の1つでした。しかし今はデジカメが普及していて、携帯電話でも写真を撮ることができるので、それで記録を残しておくといいでしょう。 おっと、紹介が遅れましたが、写真に写っているのは今回一緒に回っていただいた髙見博道さんです。東京在住で、大会もパーマネントコースも精力的に活動されている方です。

 さぁ、どんどん先へ進みましょう。

 ちなみに、同じマップを使った元加治コース(公認Noはなんと1番!)を回った学習塾の子どもたちの様子がYoutubeで公開されており、駅前にある案内板のマスターマップの様子など、こちらも参考になります。動画の中で、上記写真右の展望台にも行きます。

 通過証明さえできれば、あとは普通の大会と同じです。コースを回って、ゴールしましょう。たいていフィニッシュ位置はスタートと同地点です。もちろん役員等いませんから、タイム等は自身で取りましょう。

 仏子コースは公式では距離が10kmとなっていますが、実際はもっと短いです。ルート距離で7kmほどでしょうか。トレーニングとしてはちょっと短いかもしれませんね。ただアップダウンはありますし、ただアスファルトのフラットな道を走るよりはよっぽどいいと思います。その辺りはまた後編で。 今回はこのコースを写真を撮りながらゆっくりジョグペースでだいたい80分くらいでした。レースモードで走ればもっとタイムは出ると思いますが、まぁ今回はこんなもんでしょう。

コースを回り終えたら

 とりあえずパーマネントコースを回る、というのであればこれで終了です。他のコースも同様に回ることが出来ますし、同じコースをもう一度回ってタイム短縮を目指すのもいいでしょう。

 JOAの公認コースにはもう1つ仕掛けがあります。コースを回り、ポスト記号を記入したものをJOAへ送ると「距離認定証」というコースを回った認定証(右図)を発行してもらえます。ちなみに認定料は1コースにつき200円。郵便振替・郵便小為替・切手などの方法で支払うことが出来ます。詳しくはJOAへ。

 この距離認定証を集め、100キロまでたまるとJOAより100キロ走破の表彰ということで達成証が贈られます。100キロたまったら、その距離認定証の全てと自分の連絡先などを同封してJOAへと送りましょう。しばらくすると達成証と名前の入ったプレート付きの楯が送られてきます。 これは100キロごとに何回も行うことができ、500キロごとにそれまでよりも豪華な楯が贈られます。

 この仕組みのことを「100キロ・コンペ」といいます。公認大会の要項などでもその名を見たことがあるのではないでしょうか。そう、この距離認定はパーマネントコースだけでなく、公認大会や県協会主催の大会でも認定(距離は大会のコース距離)してもらうことが出来ます。(ただし、その大会が認定大会であることが条件。) パーマネントコースだけで100キロためてももちろんいいですし、大会だけで100キロ走破を目指すのもまた面白いでしょう。速さ・順位を求めるだけでなく、回数・距離を積むというのも、またオリエンテーリングの楽しみ方の1つと成り得るでしょう。

 というわけで、これで一通りパーマネントコースを回るという流れがわかったかと思います。では、基本的に初心者向けに作られたものの多いパーマネントコースをどうトレーニングに活かすのか、実際に回った感想なども含めて後編で紹介していきたいと思います。

 今週末は越生で早大OC大会がありますが、越生にもパーマネントコースがあります。こちらもネットプリント対応。というわけで、大会前日である明日13日(と言っても、これを書いている時点で、あと20分で13日なのですが...)に越生のコースを回ってきます。後編ではその辺りの写真なども含めてお送りします。お楽しみに。

おりらぼ:パーマネントコースを使おう!
前編 | 後編
[posted by c-miya]
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