尾張名古屋は城で持つ。伊勢音頭にそう歌われる名古屋城は、その歴史的背景、存在感、地域住民の愛着から、「名城」と尊ばれるにふさわしい城である。11月8日(日)、名古屋パークOシリーズは、その名古屋城の呼称を冠した「名城公園」で第4戦を迎えた。
名古屋パークOシリーズは、言うまでもなくスプリント・ディスタンスのポイントOで競われているが、この日はボーナス企画「ウルトラスプリントスコアO」の追加開催が予告され、関係者の興味を煽った。スコアOの部は、年中行事である「愛知スポレク大会」としても位置付けられ、独立した表彰が行われることも明示されていた。
シリーズレースのポイントOは、過去3戦と同様会場近くにスタートとフィニッシュが設けられ、目まぐるしく園内を駆け巡るコースが設定された。なお、競技エリアには城に特有の櫓や石垣は含まれていない。極めてオーソドックスな都市公園型のオリエンテーリングであった。その高速コースに中高生からベテランまで多くの選手が挑む中、前週末の全日本スプリント選手権でも活躍した松澤俊行が最高タイムをマークした。女子の最高タイム記録者は、松澤と同じ三河OLC所属で現役椙山女学園大学生の花井理沙であった。
11時25分。期待と注目のスコアOのスタートが近付き、出走を希望する約80名の選手が集められ、地図の配布とルール説明が行われた。制限時間は15分、コントロールは20箇所、各地点先着50名が得点を獲得できるとのこと。単語カードのような得点札が全てのコントロールに備え付けられ、出走者は得点札を1枚ずつはがして通過証明とするが、1枚はがすたびに札に書かれる得点が1点ずつ下がっていく。51枚目の札には「残念」と書かれており、51番目以降に通過した選手は「時すでに遅し」と認識できるようになっている。1つのコントロールで、何枚も札をはがす不正が発覚したらそこの得点は無効。制限時間をオーバーした場合には、もちろん減点が待っている。コントロールに速く到達するためのスピードと技術はもちろん、行列に並ぶロスを防ぐよう周囲の出方を伺いながら回り方をアレンジする戦略、さらには運の要素も勝敗に影響するものと予想された。作戦タイムは、スタート時刻である11時30分の直前、僅か30秒。カウントダウンの中、各選手思い思いの「第1コントロール」の方向に体を向け、スタートダッシュの準備をする。
その15分後、11時45分には競技が終了。集計結果を見てみれば、上位者はポイントOとさほど変わらなかった。競技エリアが狭く、20コントロール全て回り切る選手も少なからずいたため、いわゆる「フリーポイントO」に近かったことがその要因であろう。トップゴール松澤の所要時間は10分40秒ほど。「制限時間10分」とすればプレッシャーも増し、作戦も分かれて、また別の展開が見られたかもしれない。他方、運の占める度合いが高過ぎず、スプリントOの実力も問われて、本格スプリントレースと対を成すスポーツレクリエーション企画として妥当だった、という見方もできるだろう。
表彰式では翌週の最終第5戦、すなわち決勝大会の宣伝がなされた。レース後には、開催地「鶴舞(つるま)公園」の開園百年祭に伴って臨時で開設される焼肉店で、ビール・パーティーを行い、シリーズを打ち上げる予定だという。決勝を制し、美酒に酔いしれる者は誰か。決戦ムード、お祭りムードはいやが上にも高まる。
(M12、W12、Nクラス以外は同一コース。)
| M12 | 上田皓一郎 | 28分26秒 |
| M15 | 別府涼火 | 15分47秒 |
| M18 | 箱山昂太 | 14分32秒 |
| M21 | 松澤俊行 | 12分44秒 |
| M35 | 野中俊樹 | 15分34秒 |
| M45 | 大林俊彦 | 17分29秒 |
| M55 | 伊藤哲夫 | 17分06秒 |
| W12 | 土屋葉純 | 36分14秒 |
| 本間栞 | 36分14秒 | |
| W21 | 花井理沙 | 18分36秒 |
| W35 | 大西ゆかり | 22分40秒 |
| W55 | 石田美代子 | 31分53秒 |
| N | 吉住繁則 | 13分18秒 |
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://miya.s254.xrea.com/mt/mt-tb.cgi/3526
コメント
コメントする