スポーツの秋、オリエンテーリングの秋もいよいよ本番。10月24日(土)、愛知県春日井市「落合公園」では「片塾スプリント」が開催され、愛知県関係者を中心とした多くの競技者が充実のひとときを過ごした。
この日は、全日本スプリント開催一週間前であった。運営陣の「片塾三役」(片岡裕太郎、林真一、谷川友太)は、テレインのお披露目レース用の本格的スプリントコースに加え、コントロール周囲の動きを洗練させるための基本練習を追加メニューとして用意。当日の会場掲示では、「最も美しい者が最も速い」という全日本スプリントのキャッチフレーズを意識し、「美しくなりたい方はご参加を」との呼び掛けがなされていた。なお、ここで言う美しさとは鍛錬により研ぎ澄まされた技能美、身体機能美を指す。
メインレースは、池の迂回でルートチョイスを問うレッグも含む、テレインの特性をフルに活かした高速コースでのスピード勝負となった。直線距離2.9㎞・ベストルート距離3.4㎞を、男子トップの松澤俊行(松塾)は13分02秒、女子トップの柴田彩名(椙山女学園大学)は18分56秒で駆け抜け、その美しさを見せ付けた。表彰式後には、片塾塾長・片岡裕太郎による「模範解答の提示」(つまりはデモンストレーション・ラン)が行われ、多くの参加者が血眼になって「自己採点」(つまりはランニング・オブザーベーション)に勤しんだ。
さらにその後の追加メニューとして、1㎞前後の3本のコースが準備されていた。愛知県関係者ともなじみ深い松澤俊行の企画により、全日本スプリント予選を意識した3ヒート同時スタートの練習が行われることとなった。愛知県関係者が熱望していた(?)「片塾」と「松塾」のコラボレーションが期せずして実現。約半数のレース参加者が居残り、翌週に向けての対策を図った。
コースは、コントロール周りの方向転換と、近接コントロールへの対処を主眼の課題として設定されていた。地図の縮尺は1:2500。ほとんどのレッグが「ワンコンタクト・ショートレッグ」であり、走行テンポは自ずとショート・インターバル的なものとなる。短時間の内に、集中力と体力が限界まで追い込まれる高密度のメニュー。練習を終えた参加者たちは、充実感と運営者への感謝に満ちた表情をしていた。
競技に、運営に、仲間作りにと、広範な意欲を見せる「片塾」。時代を先駆ける彼らが理想を実現したあかつきには、オリエンテーリング界全体の発展が待っているかもしれない。
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://miya.s254.xrea.com/mt/mt-tb.cgi/3518
コメント
コメントする