クラブカップ2009は20日、長野県上田市菅平高原『菅平牧場芝牧2009』にて行われ、クラブカップクラスはES関東Cが、ベテランカップクラスは京葉OLクラブがそれぞれ優勝した。
クラブカップ当日の朝は霧が出た時間帯もあり、この日のレースが荒れることを予感させた。もっともスタート時間が近づくにつれ晴れ間が広がり、風が強く寒いもののいい天気に落ち着いた。
序盤はリレーらしく一進一退の面白い展開となった。特にトータスはABの2チームが入賞圏内に入っており2チーム同時表彰台もあるか!?と期待をさせた。4走終了時点でトップはOLP兵庫。そして2位トータスA、3位ES関東Cとの差は約6分。 この差は簡単にひっくり返せるものではない。ついに関西勢初の優勝も見えるか?と思われた。
しかしここからES関東Cは藤沼-加藤-山口という「あんまりだ」と嘆きたくなるような強力なメンバー。後半猛ダッシュは間違いない。そしていつ追いつくかと思い始めた5走の中間地点、OLP兵庫の通過数秒後に藤沼の姿が見えた。6分差を5走1区間の中間までで一気に詰めてきたのだ。
これで一気にES関東Cの独走かとも思われたが、さすがにOLP兵庫の山本賀彦が粘り最終的には30秒差のまま1位で6走にタッチ、後に託す。ES関東Cの6走は日本チャンプの加藤弘之。30秒差は射程圏内というには近すぎた。さらに2分離し7走山口大助にタッチ。さすがにもう逆転の可能性は限りなく薄くなった。
7走タッチ時点で2位OLP兵庫と3位ときわ走林会の差は5分。優勝争いはES関東CとOLP兵庫の2チームに。結果は前述のとおりES関東Cや間口が逃げ切り、見事優勝。OLP兵庫片山裕典は差を40秒、もう見えるくらいの範囲まで詰めるが今一歩届かなかった。
| クラブカップ7人リレー | ||||||||
| 1 |
ES関東C A[4:44:51] |
山本 真司 | 小林 岳人 | 土井 聡 | 渡辺 円香 | 藤沼 崇 | 加藤 弘之 | 山口 大助 |
| 2 |
OLP兵庫 A[4:45:35] |
岩倉毅 | 大嶋 真謙 | 安田 太郎 | 城森 博幸 | 山本 賀彦 | 橋本 裕志 | 片山 裕典 |
| 3 |
ときわ走林会 A[4:50:58] |
朴峠周子 | 佐々木 良宜 | 神谷 泰介 | 稲葉 茜 | 早瀬 悠 | 高橋 雄哉 | 小泉 成行 |
| 4 |
名椙第1チーム[4:56:30] |
片岡裕太郎 | 沢 厚太朗 | 谷川 友太 | 水野 日香里 | 大牧 勇人 | 松井 健哉 | 林 真一 |
| 5 |
多摩OL A[5:07:35] |
菅原 琢 | Joerg Vetter | 多田 宗弘 | 宇野 浩一 | 真名垣 友樹 | 前田 裕太 | 円井 基史 |
| 6 |
トータスB[5:07:54] |
齋藤 翔太 | 国沢 五月 | 山田 高志 | 星野 智子 | 野本 圭介 | 小山 温史 | 石澤 俊崇 |
今回は関西勢が優勝まであと一歩のところまで来た。4位には大学生チームが入った。トータスの2チーム同時入賞も現実味が無くもない、など注目すべき点がたくさんあった。 入賞したチームの素晴らしさもあるが、今回はDISQがまた多かったようだ。地図の見易さも考慮してすべての走順で1:7500に(1:10000ではもうわからないとのことだった。)なっていたが、それでもフクザツなコースパターン、ループが厄介で起点となる会場付近のコントロールをスルーしてしまう者も多かったようだ。
さて、今回のクラブカップ、それぞれの成績や内容はともかく、イベントとしてはどうだったのだろうか。会場にて参加者の何人かに聞き取りを行なった。
このほかにも、会場内で聞こえた声はかなり厳しいものだった。クラブカップでの要項等発行の遅れなどは毎年のものになっており、それにもう慣れてしまったような参加者も多いが、そんな人たちでさえ今回の内容にはいい加減うんざりしているようだ。
上記含め、筆者が感じた今回の問題点を状況とともに挙げてみよう。(公式サイトの掲示板等からの引用を含みます。)
プログラムにういて 投稿者:主宰 投稿日:2009年 9月16日(水)13時42分34秒 例によって発行が遅れていてすみません。 限られたリソースの中で準備しておりますので、いかに楽しんでもらえるかの方に 注力しながらやってます 1.最低限の参加のための条項は先に流す 参加者からの質問があれば即答える 2.小人数運営のため、いかに円滑に人を流すかに注力した事務準備 迎える側も、受ける側も何がどうなっているのかが渡されたものを見てすぐ判る 色分けなど多用 3.折角多く人に(リレーを)楽しんでもらうためには、変な地図、変なコースで あるのは耐え難い>まだもう少しこれではつぼるよ・・というところ残っています それでも地図を直したとしても難しい部分は難しいですが 正しいことをした人が不幸になるのはできるだけ避けたい 4.それからプログラム書くか。。。ですので発行は木曜夜になります 済みませんがよろしくお願いします 3.に関して競技上の特記するべき事項 今回はGPS測定・フィールドワーク・コース検討を同時進行で 行っております。すなわち、すべてのコントロール設置位置において 今回改めてGPS測定を施し、地図上での整合を確認しています。 それでも、方向維持に関してはかなり難しいと思って下さい。 霧がかかればなおさらです コンパスの性能差が如実に現れるテレイン・コースである・・ともいえると思います。 では3.のために今日もこれから調査です。
プログラム 投稿者:主宰 投稿日:2009年 9月17日(木)22時25分6秒 もうすぐ地図修正が終わります。 それからプログラムですので掲載は5時ごろだと思います
このプログラムの末ページにはプログラム 投稿者:主宰 投稿日:2009年 9月18日(金)14時52分39秒 ミドル部分、およびリレーの輸送 リレーのオーダー用紙はまもなく木村君は山仕事から戻ってきたらアップして もらいます。 今日出発の方は、取り急ぎこちらからどうぞ 貫徹中なので不出来ですが最初の1日分+アルファの情報は全部入れたつもりです。
(ここから土曜朝公開です。以降要項のママ)との記述が。
(ちなみに筆者が写真を撮るときはなるべく走者の想定ルートを考慮し、そのルート上には立たない、または木を背にすることで撮影者がいてもいなくてもルートに変わりのないような場所取りをしています。また、石ころと同じ存在と思っているので声もかけません。声をかけてくれる競技者の方には申し訳ないですが...。よく「テレインで筆者のいる方にコントロールがあると思った」と言われることもありますが、コントロール付近以外でも写真を撮ることは多くあります。変に惑わされないようにお気をつけください。)
以上は筆者の知り得た、周りで起こったことである。
クラブカップが日本最大のリレー大会と言われ、盛り上がるのは参加者が多く、本気になるクラブが多いからだ。その為にはクラブカップリレー開始当初の苦労努力があったのは誰もが認めることだろう。 しかし現在、クラブカップが盛り上がるのは誰のおかげか。各クラブの人が仲間に参加しようと呼びかけ、自ら盛り上がるおかげだ。運営者からの説明不足な点も参加者がこれまでの事例から汲み取って行動するおかげだ。
対して運営者の取った「要項発行が遅い」「プログラムが遅い(出るはずが出ない)」「説明があまりにわかりにくい」は参加者のテンションを下げるばかりだ。 今のクラブカップは良質な(悪く言えばなぁなぁで何とか誤魔化せてしまう)参加者のおかげだと感じる。しかしその参加者たちも今回はいつも以上に不満を募らせている。
『クラブカップは、いつでも戻って来られる場所。』謳い文句にはそうある。しかし帰ろうにも帰る場所が見えないのが現状ではないだろうか。そしてこの今までの大会やクラブカップで慣らされた参加者にはわかる、という内容では新規の参加者を取り込むのも難しい。まったく新たに参加しようとしてもわけが分からず終わる(もしくは来れないで終わる)のではないだろうか。
本日の速報はすでにラップセンターに出ている。しかし公式サイトにはそのリンク等はない。また、いつだったからか、正式な成績表は翌年のプログラムに含まれるということになった。今年のプログラムがまだ出ていないということはつまり、昨年の成績も速報段階で止まっているということだ。
今回の大会では非常に多くの問題を含んでいると筆者は思う。そしてこんな大会のときこそ参加者の求めているものが分かる、探れるのではないか。要項が遅れようとプログラムが出なかろうがそれでも参加するのは何故か?その何故こそ参加者が一番求めているものかもしれない。 それは地図ですか?地図の精度を納得いくまで高め、それをフルに反映させたコースをギリギリまで作成するのが求めていたものですか?それで今回は1,000人もの人が集まったのだから、それが正解ですか?
来年のクラブカップ、貴方は参加しますか?ほかの人を誘いますか?何を求めますか?
今回の大会、またこの記事について色々ご意見あると思います。この記事以外の事実でも、この記事を否定非難する内容でも、何でも下記にコメントいただけるとありがたいです。改善の要望等も書いていただいてけっこうですが、クラブカップサイトの掲示板にも書き込むことをお勧めします。
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コメント
地図が売りのジェネシスなのに、地図もひどかった
(某NT選手談)。まったく良いところなし。
参加費だけで、350万が動く大会。
オリエンテーリングで生計を立てたいと思う人に
ぜひ、対抗する大会を開催してもらいたいと思う。
きっと、みんなそっちに参加すると思う。
今回のクラブカップはたとえて言えば
「大手有名メーカーの新機種の高性能パソコンを買ったが、取扱説明書の類が全くついていなかった。メーカーに問い合わせると『取扱説明書はまだできていません。質問があればカスタマーセンターにお問い合わせください』と言われた。
パソコンを使い慣れている人はなんとか使えるが、新機種ならではの機能がよくわからないので不安になるし、わからない部分が出てきたらいちいちメーカーに問い合わせねばならない。こんなことではパソコン本体は問題なく動くのだがやはりクレームをつけたくなる。
パソコン初心者の人は使い方が全く分からないので使い慣れている人に聞きまくる。聞ける人がいない気の強い人ならメーカーに対してメーカーに怒鳴り込むであろう。欠陥商品をつかまされたと裁判沙汰にするかも。」
だったのかなと私は思いました。
過去に1回もクラブカップに参加した人がいないクラブが新規に参加することは現状ではまず考えられないので昨日みたいな運営でも何とか大会運営は回ったと思うのですが、近い将来にはランニング→ロゲイン→オリエンテーリングと新規参入してくるランニング主体のクラブもクラブカップに出てくるかもしれません。もしそういう人が昨日のような大会に参加したら、きっと幻滅することでしょう。もうオリエンテーリングはやめてしまうかもしれません。この部分、本記事に全面的に賛同します。
最後に、ものすごく問題だったと思うのが、フィニッシュ閉鎖時刻という身体の安全にかかわる情報が会場での音声アナウンスで、しかも競技が始まってしまってからしか知らされなかったこと。
「周りには街灯はないし今日は新月なので日没になると急に真っ暗になり危険です。フィニッシュ閉鎖時刻は厳守してください」とアナウンスがありましたが、そのような状況ならなおさら、書面で見られるよう全員に周知徹底すべきですし、やむを得ず口頭でしか伝えられない場合も参加者全員を一同に集めて全員注目させた上で伝えるのが最低限の義務でしょう。レース実況と同じ放送系統でこのような最重要情報を流しても聞いてない人のほうが多いかと思います。
これで万一日没後も競技を続けた人がいて事故が起こったら、主催者の法的責任を問えるのではないでしょうか。
まだまだ言いたいことはいっぱいありますが今回はこれくらいにしておきます。
今年は例年以上にひどかったと思います。新規参加者を呼び込むことを考えたなら、この大会は最低です。地図の精度を上げる時間を短縮すればプログラム作成など出来たはずです。少人数運営を言い訳にしすぎていませんか。
参加者が求めているのはきわめて精密な地図ではないはずです(そんな精密な地図で精密なオリエンテーリングが出来るのは数人ではないでしょうか)。日本代表のF沼氏も対応できなかったと言っていましたし。
来年は新しい各クラブから数名人を出して本当のクラブカップをやりましょう。
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