8月16日、栃木県矢板市において『矢板幸岡』を舞台に「2009年度北海道・東北学生オリエンテーリング選手権(以下、北東インカレ)」が開催され、MEは三森創一朗(東北大学3年)、WEは後藤未妃(宮城学院女子大学4年)が制した。
北東インカレは毎年、北東学連夏合宿の2日目に行われる。北東学連のインカレロング選手権クラス参加者のセレクションも兼ねており、新入生も上級生と同じコースを走る。上級生はインカレロングの選手権への参加、新入生は本大会の完走...という、夏までの1つの大きな目標を提供し続けている大会でもある。
今年の舞台、『矢板幸岡』は、2006年度の春インカレや、その後の関東リレーなどで数々の名勝負が繰り広げられた好テレインで、この秋に行われるインカレロング(矢板)の隣接テレインでもある。北東以外の学連からも参加者が集まった本大会は、主催者が「インカレロングの前哨戦」と銘打った通りの様相を呈した。
一方、このテレインは中央の養鶏場に参加者が誤って侵入し、大きな問題となってしまったことでも知られている。そして、それが起こったのは2年前の同じ北東インカレである。同じ問題を起こしてはならない。主催者は、日本学連の定めるガイドラインに則って渉外を行い、また、立ち入り禁止区域周辺に役員を多人数動員してパトロールに当たる、プログラムで注意する等の措置をとり、「厳戒態勢」で大会に臨んだ。
大会当日は、気温30℃を超える厳しいコンディション。そのせいもあってか、MEはミスによって順位が頻繁に入れ替わる展開。序盤から大橋悠輔(東北大学4年)が他を圧倒する速さで飛び出すが、中盤に7分近い大ミスをして順位を落とす。その後、藤島陽平(北海道大学4年)が抜け出すものの、すぐに三森が藤島を上回り、そのままフィニッシュ。しかし、三森は「レースは運よくトップだったが、体力やルートプランではまだまだ甘さが目立った」と話す。
WEの優勝は、早い段階で後藤未妃と江幡禎子(東北大学4年)の2人に絞られる。江幡は体力と走力が女子の中でも秀でている選手で、ミスも少ないレース展開だったが、それ以上に後藤が速かった。後藤は、序盤のロングレッグで1位に飛び出すと、そのまま後続を寄せ付けずにフィニッシュ。前年度インカレロング入賞の実力は今年も健在といったところか。だが、後藤も「レースを通して克服しなければならない点がたくさん見えてきたので、本番に向けて後悔しないように取り組む」と話す。
一方、インカレロングの選手選考に関してだが、本大会と6月に行われた東大OLK大会を合わせて選考される人数は、男子20人、女子13人(前年度入賞者を除く)。数年前は、選考から漏れて、レース後に泣くほど落ち込んでいた人も見られたが、その時代に比べると選考人数は増え、ある程度の力があるだけでセレクションの通過なら容易になっている状況である。セレクションのボーダーも、男子はトップから40分後、女子に至っては80分後にもなっている。
「選手層が薄くなっていることも際立つものとなってしまった。選手の皆さんの、さらなる技術・体力の向上を期待したい」とは、大会実行委員長の千々岩瞳の評である。
インカレロングに向けての課題を確認できた各選手。3ヶ月後の大一番までに、どこまで成長できるだろうか?
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