6日、関西地図製作所がその名を体現すべく、三重県伊賀市の上野森林公園にニューマップを作って大会を開催した。全日本リレー大会前日ということもあり、全国から集まった170人以上の参加者で賑わった。
関西地図製作所は今年、関西の大学の現役生および若手OBの有志が集まって組織された。代表者(会長)は一昨年度インカレミドル男子チャンピオンで本サイトにも馴染み深い西村徳真(2004年京大入学)。以下、設立理念ともいえる紹介文をホームページから引用する。
"この団体は、O-mapの製作とテレイン管理を専門的に行い、関西のテレインを増やし、有能な調査者を輩出することによってオリエンテーリングの普及と技術向上に寄与しようという目的で設立されました。現在、少なくとも関西では、使われずに忘れ去られたテレインが数多くあり、地図の精度、渉外、あるいは交通の便の上で「使える」テレインは大きく減少してきています。当団体では、「テレインなくてはオリエンテーリングの発展はありえない」という信念の下、非営利団体という形を取って、その状況に一石を投じるべく活動していこうと考えております。"
完成地図を使って大々的に参加者を集めた最初の大会は、前日の雨が寒気を呼び込み、低温で風が冷たかったものの、これ以上ない青空に恵まれた。上野森林公園は三重県とはいえ交通的には関西圏内。ここには今までO-mapはなく、地図調査は都市計画図を元にGPSも併用して進められた。地図調査者のこれまでの調査経験を考慮すればなおのこと、今回用意された地図精度の高さに敬服させられる。
単独の大会であれば隣の愛知をはじめとする東海や、関西の参加者がほとんどを占めただろうが、全日本リレーへの通り道ともなれば中国・四国・九州からの参加者もこの好機を見逃さない。関東や北信越、東北方面からは、開会式会場まで戻る形となるので多くはなかったものの、やはりこういった機会を見逃さない参加者たちが存在感を示した。当日参加者も表彰対象となり、好天も参加者増に寄与したことだろう。
テレインは、森林公園と呼ばれるだけあって、森に入れば普通の山林と変わらない様相を見せる。コースは、スプリントらしい速い展開への対応を迫るレグに加え、ルートチョイス、ラインの乗り換え、薮切りなど、ウィニング約20分にもかかわらず多彩な課題が盛り込まれた。走力がベースになるが、ルートによっては薮だけでなく、湿地と格闘するタフさも求められた。
結果は男女とも学生が大活躍。MAは仙台から夜行バスで乗り込んできた大橋悠輔(東北大OLC)が、小山温史(トータス)と当日参加者同士、激戦を繰り広げた末に1秒差で制して優勝。3位の強化選手松澤俊行をも1分以上引き離したタイムをマークした。WAは関谷麻里絵(京大OLC)が2位の疋田はるか(椙山女学園大OLC)に2分半以上の差で快勝した。3位は東京から参加の志村直子。
大会会場には地元新聞社の記者も取材に足を運び、レース直後の参加者にオリエンテーリングの魅力などを聞いていた。地元との良好な関係を築くことも理念に沿った一環となろう。関西地図製作所の今後の活動にも期待していきたい。
速報より、
| MA | |||
| 1 | 大橋 悠輔 | 0:19:47 | 東北大OLC |
| 2 | 小山 温史 | 0:19:48 | トータス |
| 3 | 松澤 俊行 | 0:21:01 | 愛知県選手団 |
| WA | |||
| 1 | 関谷 麻里絵 | 0:18:39 | 京大OLC |
| 2 | 疋田 はるか | 0:21:21 | 椙山女学園 |
| 3 | 志村 直子 | 0:21:54 | 渋谷で走る会 |
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