持ち時間270分、沈黙の頭脳バトル−全日本トレイル・オリエンテーリング選手権大会

2008年5月19日
  • この記事をdel.icio.usに追加する
  • この記事をニフティクリップに追加
  • この記事をLivedoor クリップに追加
  • この記事をFC2ブックマークに追加
  • この記事をはてなブックマークする
  • この記事を含むはてなブックマーク
 

 日本のトレイル・オリエンテーリングの競技レベルは高い。世界選手権でも毎年目立った活躍を見せている。そんな強豪国日本の現時点での最強者を決定する「全日本トレイル・オリエンテーリング選手権大会」が、5月17・18日の2日間に渡り東京都で開催された。


整備された公園の林での一日目 (「国営昭和記念公園こどもの森」)

 第4回を数える今年はついに、世界選手権に対応した2日間大会となった。一日目は「昭和記念公園」、二日目は「笹仁田峠」と、それぞれ東京都内の都市公園テレインと近郊丘陵テレインを代表する名所が決戦の場に選ばれ、東京都協会が総力を挙げて参加者たちを迎え入れた。

 2日間で提供された課題数は35、制限時間は合計4時間30分。頭脳の持久力の他、日ごとに切り替わる課題に対応可能な技術の幅広さと確かさ、一日目の成績に舞い上がりも落ち込みもしない冷静さ等、複数日大会を乗り切るために必要な能力も存分に試される設定であった。

テレイン内の通行は道上に限られており、競争相手の動きが嫌でも目に入る。ルールにより競技中の会話は禁じられていることもあり、時間を追うごとに神経はすり減っていく。二日目のゴール地区や会場では、放心状態となっている選手や、解放感と空腹感で動けなくなっている選手の姿も見受けられた。

運営者側と参加者側ががっぷり四つに組み合った、静かでも激しい戦いだったと言えよう。一日目のコース設定者で、世界選手権3位の経験を持つ杉本光正氏(ES関東C)も「予想以上に誤答が少ない。非常にハイレベルな争い」と、選手たちの試合振りを評価していた。


急斜面の丘陵地での二日目 (「木野下」旧笹仁田峠)

そんな息詰まる接戦を勝ち抜いたのは、優勝候補の一角・山口尚宏(OLCルーパー)選手であった。以下、世界選手権6位をはじめ、数々の実績を有するものの、これまで日本選手権獲得には届かずにいた山口選手の喜びのコメントである。

2日間全く違うタイプのテレイン、雰囲気で楽しめました。1日目はトレイルOの魅力を満喫できる基本に忠実かつバリエーションに富んだコース。2日目は「正解なし(解答記号Z)」が一つもない初コンセプトで、終始緊張感を途切れさせることのないコースでした。2日間大会の苦労を惜しまなかった運営の方々に心より感謝します。

世界選手権(フットOと同じくチェコで開催)についてはまだ何も準備していないので、これからが大変です。

なお、パラリンピッククラスでは木島英登選手が4連覇。他、注目選手ではフットOの学生チャンピオン日下雅弘選手(東北大学)が2位につける健闘を見せた。フットO世界選手権日本代表・松澤俊行選手(三河OLC)は21位と、E権継続に1歩及ばなかった。

以下、速報より (Eクラス上位のみ)

Eクラス
1山口尚宏 32点31.5秒
2日下雅弘 32点109秒
3木村洋介 31点56.5秒

[posted by mazzawa]
広告

コメント

コメントする

(スタイル用のHTMLタグを使うことができます)

トラックバック

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://miya.s254.xrea.com/mt/mt-tb.cgi/521

  RSS  ATOM

タグ

最近のニュース