今年の夏はAPOC、そしてアジア選手権へ!

2008年5月26日
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 2年に1度開催されるAPOC(環太平洋オリエンテーリング選手権)、今年はお隣韓国にて開かれる。そして今年はアジア地区の地区選手権となるアジア選手権も開催される。選手としても観客としても今年の韓国は楽しめそうだ。

APOCの概要


韓国の大会では開会式も表彰式もみんなで参加

 APOCは環太平洋オリエンテーリング選手権の英略称であり、「えいぽっく」と読む。選手権と言ってもAPOCのEクラスに制限はない。誰でも環太平洋チャンプを狙うことができる。 ただし、今年は初のアジア選手権がAPOCに併設されて行われる。こちらのEクラスは各国の代表となり、申込を各国の代表組織(日本ではJOA)経由で行うことになる。世界選手権などと違い、国ごとの人数制限はない。

 日程は7月25日(金)~30日(水)の6日間で、各競技は以下のように行われる。

日程場所イベント
7/25(金) ソウル市       モデルイベント、受付
7/26(土) ソウル市       スプリント競技、開会式
7/27(日) グンポ市       ロング競技
7/28(月)            休日、ツアー
7/29(火) アニャン市      ミドル競技
7/30(水) ソウル市、ブチョン市 リレー競技、閉会式

韓国の地図・テレイン


山の中にはおいしい湧き水が。

 韓国の地図・そしてテレインは日本とどう違うのだろうか?韓国に居住経験があり、今回も大会役員を務める寺嶋氏によると

ソウルはまわりを山で囲まれています。京都出身の私としては、見渡すと美しい 山々がすぐそこにあるソウルは本当に素晴らしいと思っておりました。

テレインの様子ですが、日本にとても似ていると思います。傾斜は急峻な部分もありますが 一部では微地形が発達し、また岩などの特徴物も比較的多く見られます。

日本のように杉やヒノキなどの植林が見られません。植生の様子は、日本でいれば里山 テレイン、あるいは関西のテレインに近い印象でしょうか?夏ですので、多少見通しの悪い部分や 植生が悪い部分もあるでしょうが、そうしたことが地図読みやルート選択の重要性を増すことになり オリエンテーリング自体をおもしろくするはずです。

地図は、現在まだまだ調査中ですが、欧州からのプロマッパーにより、準備される予定です。 いままでの韓国の地図の印象とは大幅に違ったものになるでしょう。

とのこと。プロマッパーの調査による地図、今まで韓国に行ったことがある人でもまた新たな印象を持ってレースをすることができるかもしれない。

日本円での申込が可能


韓国のテレインで特徴的な、典型的お墓

 海外の大会参加に関する大きな障害のひとつとして参加費の送金問題がある。これがまた手数料などやっかいなのだが、今年のAPOCではなんと日本円による申込が可能だ。 日本での申し込み先に申込書を送って、参加費も日本円で送金、それでエントリーが完了できる。もちろん全て日本語でOKだ。

 さらに現在各地の大会会場で会場申込も行っており、6/1の東大OLK大会で最終受付を行うとのこと。もちろんこちらも全て日本語・日本円でのエントリー。APOCについてなにか疑問・心配に思うことがあればその場で質問することもできるだろう。

APOCツアー

 海外の大会には興味あるけど、ちょっと不安がある、という人はAPOCツアーを利用するといい。 APOCをゆったりたっぷり楽しむプランから土日だけの国内遠征と変わらないようなプランまである。お金と時間と相談すれば、さまざまな楽しみ方ができるはずだ。

ツアー名日程料金
Aコース
6日間大会全参加コース(宿泊付)
7/25発
7/30帰
羽田発 120,000円 関空発 100,000円
Bコース
3日間週末のみ参加コース(宿泊付)
7/25発
7/27帰
羽田発 85,000円 関空発 70,000円
Cコース
週末参加弾丸ツアー3日間コース(宿泊付)
7/26発
7/28帰
羽田発のみ 料金は後日発表(現在調整中)
Dコース
航空券&空港-会場間送迎セットプラン
(宿泊なし)
7/25発6日間 羽田空港発着:60,000円 関西空港発着:50,000円
3日間 羽田空港発着:63,000円 関西空港発着:53,000円

 Cプランは25日5:30羽田発でスプリントレースに参加。26日にロングレースに参加し、27日はツアー、その後深夜に帰国。翌朝4:00に羽田着予定。そのまま仕事へ向かうこともできるという、本当に弾丸ツアーだ。まだその料金が発表されていないが、楽しみだ。

 各プランの詳細は以下のパンフレット(PDF:114KB)をよく読んでほしい。ソウルは日本語も英語も通じないということなので、遠征に不安がある人はツアーで安心快適に行くのがいいだろう。

 APOC2008 in ソウル 参加者向けツアー

ジュニアキャンプ

APOC期間中、ジュニアを対象にしたジュニアキャンプが開催予定となっている。 日本、香港を中心に、合同トレーニングやレース分析&アドバイスなどを通じて、次世代を担う 若者たちの大きな刺激になれば、というコンセプト。ジュニア世代の実力アップは、ひいてはアジア全体の底上げになる。 日本のジュニアたちの参加も期待したい。

初のアジア王者を決定する選手権

 今回のAPOCは第1回のアジア選手権(AsOC)でもある。 この最初のアジア選手権者を獲得しようと、各国の動きも活発になってきている。 例えばJWOCではよく日本と同じような成績を見せている香港は、5月末に韓国で合宿を行い、韓国のテレインに対応しようとしている。

 目下、日本の最大のライバルとなるのは中国だろう。最近のWOCの成績を見てもわかるように成長著しい国である。 モンゴル、DPR KOREA(北朝鮮)からも参加してくるようだ。そしてホスト国韓国も、早々に代表選手セレクションを実施、開催国の利を生かして上位進出を狙っているという。

 もちろん我が日本も負けていない。すでに日本トップクラスの選手たちが参加表明をしている。現在のところ、日本代表選手として以下の選手たちがアジア王者を狙っている。

男子
櫻本信一郎 スプリント、ロング、ミドル、リレー
高橋善徳 スプリント、ロング、ミドル、リレー
田久保豊 スプリント、ロング、ミドル、リレー
尾崎高志 スプリント、ロング、ミドル、リレー
寺垣内航 スプリント、ロング、ミドル、リレー
茂木堯彦 スプリント、ロング、ミドル、リレー
女子(5月23日現在)
渡辺円香 スプリント、ロング、ミドル、リレー
番場洋子 スプリント、ロング、ミドル?
千葉光絵 スプリント、ロング
加納尚子 スプリント、ロング

 男子はリレーを2チーム編成し、女子は1チームエントリーする予定だ。ぜひとも大応援団の声援で日本をアジアのトップに立たせたい。チームのリーダー格の高橋選手からは力強いコメントをもらっている。

みちの会の高橋善徳です。
今年初めて開催されるアジア選手権に出場します。
ご存知のように、オリエンテーリングはヨーロッパ発祥のスポーツであり、 文化としてオリエンテーリングが根付いている地域も少なくありません。 もちろん、競技面でのレベルも非常に高く、陸上でオリンピックに出場する レベルの選手がオリエンテーリングのナショナルチームにいたりします。

私は、2003年の春から夏にかけてヨーロッパに長期遠征を行いました。 その時にオリエンテーリングの競技レベルを向上させるために大切だと 感じたことがあります。それは、高い競技レベルの集団と(出来れば日常的に) 競うことです。近年、東欧の選手の競技レベル向上が目覚しいといわれています。 経済状況が以前より改善した東欧の選手の中では、留学などの機会を 使って北欧に移り住むことが特別なことではなくなりつつあります。

地理的な側面では恵まれていない日本を活動の場とする私たちはどうやって ヨーロッパの選手たちと伍して戦う競技力をつければいいのでしょうか。私は アジアの選手たちが切磋琢磨して競技力を引き上げ合えば良いと思っています。

例えば、大学でオリエンテーリングを始める場合、オリエンテーリングの環境 は大学によって異なります。伝統校で強くなるためのノウハウを沢山持っている 大学の選手は強くなる可能性が高く、そうではない大学の選手は日々努力を 重ねてたとしても、インカレというひのき舞台で名を残すことは相当大変なことだと思います。 地方の大学ならまず、地方で開かれるイベントに参加し、そこで地域の仲間と切磋琢磨し、 合宿などで交流を図り、ライバルを作り、憧れの先輩を目指し、そして徐々に成果を上げ、 自信をつけてインカレへと望むでしょう。日本チームにとってそういう場が、このアジア選手権 だと思っています。

今年初めて行われるアジア選手権にはナショナルチーム内外から意欲ある選手が 沢山参戦することになりました。最終的な目標は、世界選手権での活躍ですが その一歩を踏み出すべく、このアジア選手権に全力を尽くして来たいと思います。 この選手権に日本の多くのオリエンティアの方が注目してくださるよう、また最終的に

アジア王者という感動を分かち合えるよう選手一同張り切って準備をしています。 応援よろしくお願いします!

締め切り間近。すでに多くの日本選手がエントリーしている。


リレーを運営予定の車ゆんそんさん(東大OLK出身現在韓国在住)

 APOCの締め切りは通常締め切りが5/31で、東大OLK大会での会場申込が通常料金の最終となる。以降、6月中は30%増での遅れエントリーとなる。

 すでに多くの日本人選手が申込をしており、全日本大会の会場では50人ほどが申込を行ったようだ。アジアの仲間との交流、アジア王者の誕生を目撃、日本代表選手の応援、APOC&AsOCにはそれぞれの、たくさんの楽しみが待っている。

[posted by c-miya]
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